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伝説の“レディース総長”がSNSで人気。令和の若者たちが時代錯誤の「ヤンキー」に惹かれる意外なワケ

今の若者たちが時代錯誤の「ヤンキー」に惹かれるワケ

かおり

かおりさんの自叙伝『「いつ死んでもいい」本気で思ってた…』(大洋図書)

 ヤンキーは、悪い言い方をすれば時代錯誤です。とはいえ、これはティーンズロードを体験した私の見方ではありますが、当時(30年以上前)の10代と今の10代を比べると、確実に当時の10代の方がいきいきとしていたような気がします。今の子たちが優れている面はたくさんあると思いますが、「人間」として何かに熱くなったり、他人に対して思いやりをもったり……。そういった部分が薄れつつもあると感じています。  しかし、どれだけ社会のデジタル化が進んでも、それを動かしているのは生身の人間です。「YES or NO」だけでは割り切れない部分も多々あって、矛盾や葛藤を抱えながら必死に生きているわけです。  いまはポーカーフェイスで感情を自分の中に閉じ込めている方が多いと思いますが、そんな世の中で、非常にわかりやすく感情を剥き出しにする「ヤンキー」の世界に惹かれるものがあるのではないでしょうか。
かおり

現在のかおりさんの姿(撮影/藤井厚年)

 きっと、かおりさんの生き方は、いまの若者たちにはむしろ新鮮に見えているのかもしれませんね。 <文/倉科典仁(大洋図書)>
伝説のレディース暴走族雑誌『ティーンズロード』をはじめ、改造車だけを扱うクルマ雑誌『VIP club』や特攻服カタログ『BAMBO』、渋谷系ファッション雑誌『MEN’S KNUCKLE』など、数々の不良系雑誌の編集長を務めて社会現象を起こす。現在は、大洋図書発行の実話誌『実話ナックルズ』のYouTubeチャンネル「ナックルズTV」や、ギャル男雑誌『men’s egg』をWebで復活させたYouTubeチャンネル「men’s egg 公式」のプロデューサーとして活躍中。
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『「いつ死んでもいい」本気で思ってた…』 「いつ死んでもいい」本気で思ってた…

伝説のレディース雑誌「ティーンズロード」でカリスマ的存在だった平成の女暴走族「貴族院女族」元2代目総長「かおり」の誰にも話さなかった壮絶な人生の実話を30年を経た今、暴露する!
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