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小学生の息子が友達に擦り傷…担任の先生から「菓子折りを持って謝罪に」と言われ悩む親に笑い飯・哲夫がズバリ回答/がんばらない教育

芸人として活躍しながら、小・中学生向けの補修塾を経営する笑い飯の哲夫。子どもの教育に悩む親たちからの相談に答えていく。(著書『がんばらない教育』より。初公開2023年5月23日の再配信)

擦り傷程度で菓子折りを持って謝罪に行くべき?

相談者◉43歳男性・自営業(妻、息子11歳)
笑い飯哲夫

※写真はイメージです(以下同)

 息子が小学校の休み時間に友達とふざけていて、うっかり相手の子に擦り傷を負わせてしまいました。  相手の子の親御さんとも付き合いがあるので、電話でお話ししたところ「お互いにふざけていて起きたこと。これからは気をつけましょう」と納得してもらったのですが、担任の先生に「今後の関係もあるので菓子折りを持って謝罪に行っていただいたほうがいいと思います」と言われました。  男の子同士のじゃれ合い、取っ組み合いで軽い怪我をすることはよくあることですし、わざわざ親が菓子折りを持って謝罪に行くなんて自分が子どもの頃は考えられませんでした。やりすぎだと思うのですが、自分の考え方が古いのでしょうか。

哲夫のアンサー

笑い飯哲夫 古くないですし、考え方が古くてもいいじゃないですか。帯刀するような行動の古さがあれば変革を求められるでしょうが、考え方の古さだけでしたら危害を与えないと思いますので、気になさらなくていいですよ。  敢えて述べますが、ずっと昔の古い人のほうが、今の個人主義的な人より思いやりがあったはずです。『はじめ人間ギャートルズ』を観ていたときに、そう感じました。思いやりを育むための古さは残しておくべきだという持論を大切にしています。  例えば餅つきとかです。みんなに思いやりがあれば、傷つく人は出てきません。みんなに思いやりがあるにもかかわらず「傷つけられた」と主張する人がいれば、その人は嘘つきです。嘘つきには冷静になりながら新しい時代を紡いでいかなくてはならないし、餅つきには興奮しながら古い時代を温めていきたいと思っています。  あと、相談文から、擦り傷を負わせたら菓子折りを持っていくのが新しいスタイルと感じていらっしゃる節が読み取れますが、そんなわけがありません。ご主人の直感どおり、やりすぎです。これはただ、担任の先生が、親御さん同士の付き合いの深さを知らないだけでしょうね。知っていたら、菓子折りの案内なんかしないでしょう。
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“子ども同士が謝っているかどうか”が大切
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’74年、奈良県生まれ。県下随一の進学校・県立奈良高校から関西学院大学文学部哲学科に進学。卒業後の’00年に西田幸治と笑い飯を結成し、’10年、M-1グランプリ優勝を果たす。『がんばらない教育』『えてこでも分かる笑い飯・哲夫訳 般若心経』ほか著書多数

がんばらない教育

格安補習塾を経営する哲夫による画期的な子育て論


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