更新日:2024年03月11日 10:03
お金

パチプロがSNSに投稿した「パチンコ攻略動画」が突然削除されてしまったワケ

 道ゆく人たちに「パチンコはギャンブルですか?」と質問を投げかけたら、90%くらいの方は首を縦に振るだろう。中学校の先生、それとボクの親族だって、「あんな博打はやめておけよ」と教えてくれた。それが金言なのか、偏見なのか、そんなことはさておき、大多数の見解であることは明白。しかし、厳密には「遊技場、景品交換所、景品問屋、この三店舗は別会社ですよ」という法の穴をかい潜った三店方式によって、パチンコは賭博ではなく遊技と表現される。  もちろんこれは日本ならではの屁理屈で、海外から見たら「Pachinko」はギャンブル。これを軽視してTikTokにパチンコ動画をアップロードすると、削除されてしまうケースがある。ちまたのウワサでは「1万ビュアを超えなければ削除対象にならない」とされているが、ほとんどの利用者は注目を集めようと投稿するわけで、その末にユーザーアカウントを使用不可にされてしまったら、正気を保てない方もいるんじゃないだろうか。

脚光を浴びてしまったパチンコ動画

パチンコ

削除理由は「ギャンブル」とのこと

 実際に削除されてしまった動画は、神奈川県の大型パチンコ店で撮影したものだった。べつに、「神奈川県だから等価の地域ですよ」みたいに景品交換を匂わせるような情報は公開していない。30台設置の「ガンダム・ユニコーン」が9割稼動の人気っぷりで、千円あたりの回転率が20.4だったという射幸性のある情報も発信していない。ただ、捻り打ち(玉に緩急をつけるテクニック)に挑戦するだけのシンプルな内容だった。
パチンコ

実際に投稿した動画のキャプション

 このマシンは「攻略要素がほとんどない」といわれているので、そもそも攻略にチャレンジする動画は珍しい。具体的には、「10カウントで閉鎖してしまうアタッカーに、減速させた10カウント目の玉&右打ち全開の11カウント目の玉を同時に入賞させる」という内容で、このオーバー入賞狙いを5ラウンド連続で成功させた。アタッカーの賞球数が15個だから、この小技だけで70個ほど余分に出玉を得られた計算になる。  そこで動画のタイトルもシンプルに、「ガンダムUCで、すっっっごく得する打法」とした。するとTikTokを始めたばかりなのに、おおよそ再生数は8万回。少しばかり悪目立ちしてしまい、投稿から1週間ほどで削除されてしまった。

「ギャンブル活動の宣伝」ではないと認識していたが…

 規約に無頓着だったわけではなく、「現場がパチンコ店か、ゲームセンターなのか、判断がつかないように構成すれば大丈夫だろう」と考えていたのだが、いやはや、甘かった。TikTokの規約には、「ギャンブル活動を宣伝するコンテンツは許可しません」、「ギャンブル活動の広告として認識される可能性のあるコンテンツは許可しません」と記載されているので、ゲームセンターでパチンコを楽しむだけの動画であっても、「ギャンブル活動の入門編」と認識される可能性は十分にありえるわけだ。
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異議申し立てを行った結果は…
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技術と釘読みで凌ぐパチプロ生活が20年。その稼働内容を、雑誌(パチンコオリジナル実戦術、必勝ガイドMAXなど)に寄稿し始めて10年が経つ。YouTubeの密着シリーズ(パチダンTV)は特に人気があり、70万回再生を超えた。
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