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有名ヤンキーの三男坊が“ヤンキーの家庭教師”になった結果「テストの平均点が30点から…」

クチコミによって生徒が3人に増える

 少年も遠藤さんが教えるようになってからは、テストでも50~70点をキープするなど成績が急上昇。母親が親しいママ友に遠藤さんのことを話したらしく、他の家庭からも家庭教師のオファーが舞い込むことに。 「多い時期だと同時に3人教えてましたが、ほかの2人もヤンキー女子と不登校というワケありで。それも成績アップがいちばんの目的かと思いきや『話し相手になってほしい』とそれ以外の部分を期待されてたみたいです。同じ家庭教師をしていた大学の友達には『ハードルが高そう』と言われましたが、むしろそっちのほうがやりやすかった。週2日教えてる子もいたので全部合わせると月5万円にはなったし、当時は金欠だったのですごく助かりました」  周りからは卒業後に教職や塾講師など教育関連の仕事を勧める声もあったがこれを固辞。卒業後は教育とは関係のない分野に進む。 「私の場合、情で動いていた部分が大きいので仕事にするのは無理かなって。けど、生徒やそのご両親とは今も交流があり、何年かに一度は会って飲んだりもしています。ただ家庭教師ならそこまでの関係性にはなっていないでしょうし、そこに関してはよかったと思いますけどね」  学校の教師でも卒業と同時に大半の生徒や保護者との関係は切れてしまうし、家庭教師であればなおのことだ。10数年経っているのにこうして交流が続いているのは、思った以上にスゴいことなのかも。 <TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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