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大谷翔平が多くの日本人を喜ばせる「日本の孝行息子」となるまで

石橋貴明は大谷翔平を「日本の息子」と評した

 日本の「村社会」には固有のルールがあり、そのルールを守らない者は「村八分」にされるが、大谷は「日本での活躍が認められてからアメリカに行く」というステップを踏んだことで、この国における「村人」の掟を守った。  恩を仇で返すようなことはせず、自分を育ててくれたムラに考え得る限りの恩返しをしている。MLB通として知られるタレントの石橋貴明は大谷を「日本の息子」と表現していたが、言い当て妙だ。  日本人にとって大谷は、そのあり余る才能をもって故郷を旅立ち、いつの間にか立派になっていた孝行息子なのである。
(うちの むねはる)ライター/1986年生まれ、東京都出身。国際基督教大学教養学部を卒業後、コンサルティング会社勤務を経て、フリーランスライターとして活動。「日刊SPA!」『月刊スラッガー』「MLB.JP(メジャーリーグ公式サイト日本語版)」など各種媒体に、MLBの取材記事などを寄稿。その後、「スポーティングニュース」日本語版の副編集長、時事通信社マレーシア支局の経済記者などを経て、現在はニールセン・スポーツ・ジャパンにてスポーツ・スポンサーシップの調査や効果測定に携わる、ライターと会社員の「二刀流」。著書『大谷翔平の社会学』(扶桑社新書)

大谷翔平の社会学大谷翔平の社会学

全てが規格外! なぜ人々は大谷翔平に熱狂するのか?

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