スポーツ

日本人選手のアメリカでのイメージを刷新した大谷翔平の「圧倒的なパワー」

「今まで見たなかで最も身体能力に恵まれた野球選手」

 これらの数字は大谷がいかに「身体的」に優れたアスリートであるかを物語っている。  もちろん野球技術も高いのだが、それ以前にまずフィジカルが圧倒的に強い。2021年5月、9回二死から大谷に逆転2ランホームランを献上したボストン・レッドソックスの投手マット・バーンズは、大谷を「今まで見たなかで最も身体能力に恵まれた野球選手」と評した。特大ホームランを放ったり、時速160㎞の速球を投げたりするには、まず何よりも運良く生まれ持った強靭な肉体が必要で、その上で効率的なトレーニングや技術の向上が求められる。大谷の肉体はまさに「神が与えた」と言うべき、天賦の才ならぬ天賦の肉体だ。  前述のように、かのチッパー・ジョーンズも大谷の肉体を「これまで見てきたベストな野球体型のひとつ……彼はアドニス(ギリシャ神話に登場する美少年)だ」と評したほどだ。
(うちの むねはる)ライター/1986年生まれ、東京都出身。国際基督教大学教養学部を卒業後、コンサルティング会社勤務を経て、フリーランスライターとして活動。「日刊SPA!」『月刊スラッガー』「MLB.JP(メジャーリーグ公式サイト日本語版)」など各種媒体に、MLBの取材記事などを寄稿。その後、「スポーティングニュース」日本語版の副編集長、時事通信社マレーシア支局の経済記者などを経て、現在はニールセン・スポーツ・ジャパンにてスポーツ・スポンサーシップの調査や効果測定に携わる、ライターと会社員の「二刀流」。著書『大谷翔平の社会学』(扶桑社新書)

大谷翔平の社会学大谷翔平の社会学

全てが規格外! なぜ人々は大谷翔平に熱狂するのか?

1
2
3