4期生は諦めない強い気持ちを持ったメンバーが揃っている

――ひな誕祭のラストでは4期の代表挨拶で、「恵まれている環境の中でも、自分たちが思っていることが伝わらなくてすごく悔しかったこともあった」と仰っていました。具体的にはどんな葛藤があったんでしょう。
正源司:ライブやイベントなどで、けやき坂46や日向坂46の楽曲を4期生だけでパフォーマンスさせていただく機会もあるのですが、嬉しい気持ちと同時にプレッシャーも感じていて。そういう中でも、4期生にかけていただいた期待や先輩方に失礼がないように全力で取り組んで披露したときに、散々なことを言われてしまって悲しい思いもしてきました。
でも、それで私たちの心が折れてしまうのか?といわれたら、それをバネにして見返そうとするぐらい諦めない強い気持ちを持ったメンバーが揃っています。それは4期生の強みだと思っているので、そこを潰さずに大事に育てていきたいです。
――4期生の中では正源司さんはどんな役割なんですか?
正源司:マネージャーさん曰く、「おふざけキャラ。楽屋ではずっと一人で喋ってる」らしいです(笑)
――でも、こういう一人での仕事だと人見知りの性格が出ちゃう。
正源司:そうなんです。陽か、陰かって聞かれたら、わりと陰なんですけど、自分のテンションで周りの方の気持ちを下げたくないので、現場では意識して上げてるといったら嘘にならない部分はあるんですけど(笑)。ただ、日向坂46のメンバーはこんな私のことを受け入れてくださっているので、自由気ままに過ごさせていただいてます。
――自由度が高いっていうのは代々続く日向らしさかもしれないですね。
正源司:そう思います。私は年齢が下から2番目っていうのもあって、話し合いのときに意見はあるけど言いづらいかもっていう感じがあったんです。でも最近は、みんなの性格や考え方がわかってきたので、以前より密度の高い話し合いができていると思います。
「正源司」のルーツは中国から来た朝廷の音楽部隊らしい
――正源司さんのことも教えてもらいたいのですが、初見の人はまず名字のインパクトに驚きますよね。調べたら日本国内に数十人しかいないそうなのですが、「正源司」の由来とか調べたことってありますか?
正源司:父から軽く聞いたのは、正源司の系譜を辿ると中国から来た朝廷の音楽部隊に所属していた横笛担当の人らしいんです。たしかに中高は吹奏楽部でフルートを担当してましたし、どこか血の繫がりが関係あるかもしれないと思ったり。ただ、うちの父はわりとホラ吹きなので、私をからかっているだけなのかもしれないです(笑)
――小さい頃からたくさんの習い事をされていたんですよね。
正源司:月曜日はピアノ、火曜日は水泳、水曜日は習字、木曜日はピアノ、金曜日に習字、土曜日に空手、日曜は休みでした。週6出勤みたいな感じで。友達と遊び暇もなくて、学校が終わったら走って帰ってました。
――1番長く続けた習い事はどれですか?
正源司:空手で約7年です。小学1年生から中学1年生の秋ごろまでやっていました。段を取って終わろうと思って、初段です。両親からは「一度始めたものは形になるまでやりなさい。人生で絶対に損はないから」という精神教育で育ったので。私はそれが当たり前だと思っていたのですが、今となってはすごく恵まれていたんだなと感じています。

“お嬢様”は違うけど“ぽんこつ”は合ってます
――正源司さんは自分のことを「箱入り娘」って言ってたので、親御さんも自由に育てたのかなと思ったのですが、そうでもなさそうですよね。
正源司:名前からそういう発想をされる方はいらっしゃるんですけど、ごく普通の家で育ちました。
――「実は芦屋育ちのお嬢様」っていうネットの噂は届いてます?
正源司:知ってます(笑)。芦屋生まれの正源司って、お嬢様だろ!って言われてますけど、全然違うので申し訳ないです。
――日向坂46の番組では、“ぽんこつ”とイジられてますけど、それに関しては?
正源司:それは合ってます、非常にぽんこつです……(苦笑)。勉強も苦手ですし、運動神経も悪いですし、取り柄といったら目の前のことに全力になれることぐらいなので。