更新日:2025年04月21日 16:48
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パチンコ店の“サクラ”で稼いだ53歳元パチプロの「その後の人生」。普通に働こうとするも“時すでに遅し”

元パチプロの現在の仕事は

パチスロ その後も定職に就かないまま今に至る村木さん。では、今は何をしているのだろうか。 「ヒモやりながらUberの配達員やってるよ(笑)」  顔をご覧に入れられないのが残念だが、実は村木さんは今なお、かなりのイケメンなのだ。どことなくキムタクに似た顔つき、浅黒い肌、170cmの身長……外見は確かにモテオヤジである。 「今の彼女はネイルサロンをやってて、まぁまぁ流行ってるみたい。お金出すから飲み屋でもやったらって言われてるけど、オレ、すぐに調子に乗っちゃうからね。毎日自転車に乗って走り回ってるほうがいいんだよ、健康的だしさ(笑)」  好き勝手生き続ける村木さん。話を聞きながら「こんなに自由気ままに生きている人はいるのだろうか……」と何度も思った。

自由気ままに生きる人は“勝ち組”なのか

 そんな村木さんに、ちょっと意地悪な質問をぶつけてみた。自分の人生は勝ち組と思うか、負け組と思うかと。 「オレの人生なんて勝つとか負けるとか、そういう勝負の土俵にすら上がってないからね。パチ屋の店長の言いなりになって寄生虫みたいにカネもらって、危ねぇ仕事して、ヒモになって毎日Uberで配達してるヤツなんて、そもそもフツーの人と争う土俵に上がってないよ。自由気ままに生きることが勝ち組っていうならそうかもしんないけど、それもちょっと違うんじゃないかな」  とはいえ、今の生活には「満足しているかな」と村木さん。今年の夏、20年ぶりに里帰りをすることを目標に、今日も配達員としてペダルを踏み込んでいる。
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サクラとして打っていた「本当につまらない台」
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グルメ、カルチャー、ギャンブルまで、面白いと思ったらとことん突っ走って取材するフットワークの軽さが売り。業界紙、週刊誌を経て、気がつけば今に至る40代ライター

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