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「東大に行くために、あえて通信制高校を選んだ」マッキンゼー出身起業家が中3で導いた合格への“最短距離”

東大に行って「最高の教育」を知りたい

東京大学 集団行動を守ることは重要ですが、性質的な部分で注意を受けることに納得もいかない。それ以外の部分でも、やる気のある先生ほど、あれこれとアドバイスをしてくるもの。当時を振り返った神田さんは、「『人生に対する責任をもってくれないのに、どうして決定に口出しをしてくるのだろう』と思ってしまった」と語りました。  ここから彼は、中学生ながら、日本の教育に対して疑問を持つようになります。「ミュンヘン日本人学校」の教育は悪くはないけれども、自分にとって最高とは思えない。それでは、最高レベルの教育を受けたら、どんな学生が育つのだろうか?   日本最高レベルの教育を今から受けなおすことは難しい。だが、それを受けてきた学生たちが集う場所に行って、話を聞くことはできる。では、彼らはどこに集うのか?そう考えた時に、進路として浮かんだのが「東京大学」でした。

通信制高校が東大への“最短距離”だった

 ここから神田さんは東大を目指し始めます。しかし、あれこれと口うるさく指図されることに嫌気がさしていた彼は、「なるべく干渉されない環境に行こう」と考えるようになりました。  そこで彼が選んだのが、NHK学園。いわゆる「通信制高校」でした。選んだ理由を、彼は次のように語ります。 「当時の僕は、若気の至りもあって、授業は全部無駄だと考えていました。東大に入るためには、シンプルに勉強にかけられる時間を最大化すべきでしょう。となれば、人間関係に時間を取られないほうがいいですし、学校行事もないほうがいい。それに、通学時間も無駄です。僕にとってこれらの条件を満たすのが、通信制高校だっただけの話でした」
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周囲からは憐みの目で見られた
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1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある。株式会社カルペ・ディエムにて、講師として、お金と時間をかけない「省エネ」スタイルの勉強法を学生たちに伝えている。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa

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