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クマの目撃情報に“丸腰でパトロール”…「教員の命はどうでもいいの?」元小学校教員が語る壮絶な労働環境

「教員の離職者数が過去最多」「教員採用試験の志願者数が定員割れ」などのニュースをよく見るようになりました。かつては聖職ともいわれ、人気の高い職業だった「教員」。ここまで若者の教員離れを加速させてしまった背景には、過酷すぎる労働環境があります。10年間小学校で働いていた筆者が、実際に経験したエピソードを紹介します。

トイレにすら行けない。膀胱炎になる女性職員も

小学校教員

※画像はイメージです

 教員はトイレに行けません。小学校の担任になると一時も目が離せないからです。授業中はもちろん、中休みや昼休みは子どもたちが自由に動く時間なので、特に気を張って見ていなければいけません。トラブルが多い子に張り付いて毎日ドッジボールをしていたこともありました。  やっと落ち着いてトイレに行こうとすると「先生、○ちゃんが泣いてる」「○くんが怪我してる」と言われます。その子に声をかけて事情を聞いたり、保健室に連れて行ったりする必要がありますし、その子の対応ばかりでクラス全体に指示を出さないと、クラスが落ち着かなくなります。  教室にあるインターホンが鳴って「〇さんの保護者から電話が来ています」と言われれば急いで職員室に駆け下ります(本当は放課後かけ直させるって言ってほしい)。とにかくトイレに行く時間がない。そのためトイレを我慢しすぎて膀胱炎になる女性職員が多かったです。

給食は5分でかきこんで、アレルギーや嘔吐の生徒対応

 教員にとって、給食の時間は休憩時間ではありません。むしろ一番大変な時間です。自分の給食を5分以内にかきこんで、おかわりにくる子の対応、テストの丸つけ、宿題チェック、連絡帳の返事書きなどを行います。  さらに、給食の時間は、想定外の対応が起こります。一番怖いのがアレルギー。アレルギーに関しては事前に保護者と養護教諭と栄養教諭(栄養士)と担任で念入りにうち合わせをします。命にかかわることもあるので、絶対に間違えてはいけない対応の一つです。また、今までなんともなかったのに、学校の給食時に、急にアレルギーが出現、病院で検査して、「急になっちゃった」ということもあるんです。急なアレルギーの発作が出た子がいて学校に救急車がきたこともあります。  嘔吐対応も大変です。元気なのに嘔吐する子も、実は多いです。特に低学年は自分の満腹の量、これ以上食べたら体調悪くなる量という限度がわからず、食べたい分だけ食べてしまいます。結果リバース。担任は嘔吐物の処理や他の子の誘導(別の場所で給食継続)があります。全て終わった後、自分の給食なんて喉を通りませんよ。
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深夜0時までモンスターペアレント対応することも
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