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ラブホの「備品盗難・破壊」は全部バレている…次の来店時に起こる“驚きの仕掛け”とは

児童売春から指名手配犯まで。事件に巻き込まれることも

ラブホ コンサル

警察からの要望があれば、協力は惜しまない

備品を持ち帰るレベルでは警察沙汰にすることは少ないとそうだが、一方で、ホテル側が事件に巻き込まれることもあるのだとか。ラブホテルでは売春や援助交際などが行われる場合も少なくないため、警察の捜査協力のために情報提供をすることも少なくないそうだ。 「ある時、警察から『15歳の女の子がこのホテルに連れ込まれたから、犯人の逮捕に協力してほしい』という依頼があり、監視カメラのデータを調べてみました。女の子の供述では『男に無理やり連れ込まれた』ということだったのですが、いざ録画を見てみると女の子が男を連れ込んでいた、ということもありましたね」 他にも、ある日警察が急にホテルを訪れて、「○○号室を利用している客が指名手配犯だから捕まえたい」と言ってきたそう。最初は駐車場かどこかで待機して、部屋から出てきたところを捕まえるのかと思いきや、「部屋に踏み込みたい」という要望が。 「てっきり普通の格好で踏み込むのかと思ったのですが、警察の皆さんが防護服にマスク、水中眼鏡、そして盾を持って突撃しました。すると部屋の中にいた犯人が、なんと“熊よけスプレー”を部屋いっぱいに撒き散らして逃亡を図ったんです。前回はこれで逃げられたそうなので、警察もしっかり対策を練ってのことだったそうです」

修繕に「300万円」かかってしまった

その後、逃走犯は無事にお縄になり連行されていったそうだ。しかし、スプレーには唐辛子成分が含まれていたため、部屋に入るだけで目が真っ赤になるような状態に。そのため、部屋はしばらく使い物にならなかったという。もちろんこのようなことが起こってしまえば、修繕に時間とお金がかかるため、部屋を稼働できずに儲けを出すことができない状況に。 「しかも、部屋を直すために300万円くらいかかりました。警察の方で修理にかかった日数に出るはずだった利益を計算してもらい、捜査協力費と弁償代として支払っていただきました。また、残りの分は保険が出たのでなんとか修繕はできましたが、もうこのようなことは本当にこりごりですね。二度と起こらないでほしいです」
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入室10分で退室…さまざまな珍客たち
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ライター・インタビュアー。1993年生まれ。大学卒業後に大手印刷会社、出版社勤務を経てフリーライターに。ビジネス系の取材記事とルポをメインに執筆。
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