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大手自動車メーカーを早期退職した54歳男性の後悔。年収900万円は転職で激減「家にも居場所ない」

職場では降格人事、給与カット、ハラスメント告発などのリスクにさらされ、家庭では夫婦不和、介護、更年期障害や健康不安に苛まれる50代たち。現代の中高年を襲う強烈な孤独感と不安の実態に迫った。

年収半減も当たり前!50代の転職市場のリアル

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50代の転職の実態はいかなるものか。元大手自動車メーカー社員の本多剛志さん(仮名・54歳)はこう明かす。 「コロナ後、海外の工場が次々と閉鎖。思い切って早期退職に応募して転職活動を始めました。もともと年収は900万円でしたが、提示される額は半分以下ばかり。50社以上受けてようやく1社受かりました。自分の市場価値の低さを知って、半分うつのような状態でしたね」

地方都市の部品メーカーに転職するも…

やがて本多さんがたどりついたのは、とある地方都市の部品メーカーだった。 「年収は430万円に激減。また、社員が交代でトイレ掃除をするなど、中小企業特有の慣習にも馴染めなかった」 本多さんのプライドは粉砕し、やがて5か月で退職。今は交通整理のバイトをしながら職探しをする日々だ。 「パートのシフトを増やしてくれる妻には頭が上がらず、家にはほとんど居場所がない。こんなことならなんとしてでも会社にしがみついていればよかったですよ」
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50代の転職が活況なのは一部のトップ層だけ
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