更新日:2024年08月18日 10:21
エンタメ

和田アキ子、“トド発言”に収まらない逆風。姉御肌の言動に『おまかせ!』できないテレビ事情

打ち切り説も囁かれるが…

『アッコにおまかせ!』については打ち切り説が報じられているものの、調べたところ、少なくとも来年3月までは継続する。そもそも視聴率が悪くないので終了は考えられない。日曜日の昼のテレビ界は超激戦区なのだが、上位に食い込んでいる。以下、視聴率の標準値である各番組の個人視聴率である。 ■日本テレビ『スクール革命!』(午前11時45分~午後12時45分)2009年スタート 7月28日 3.9% 8月4日 4.3% 8月11日 4.0% ■テレビ朝日『ビートたけしのTVタックル』(午後12時~同55分)この時間帯でのスタートは2016年 7月28日 4.0% 8月4日 3.3% 8月11日 2.9% ■TBS『アッコにおまかせ!』(午前11時45分~午後1時)1985年スタート 7月28日 3.5% 8月4日 3.1% 8月11日 3.6% ■フジテレビ『なりゆき街道旅』(午後12時~同2時)2018年スタート 7月28日 2.4% 8月4日 2.8% 8月11日 2.3% ■NHK『NHKのど自慢』(午後12時15分~同1時)1953年スタート 7月28日 休止 8月4日 3.4% 8月11日 2.9%

不適切発言への釈明はあるのか?

 長寿番組ばかりが並んでいるのが日曜日の昼の特色だ。また、最初から若者向けの『スクール革命!』を除くと、どの番組も驚くほど10代やF1層(20~34歳の女性)に観られていない。局側が若者に見せようとしていない。  日曜の昼はそもそも若者の多くがテレビを観ていないのである。遊びに出ているのだろう。だから中高年以上がメインターゲットになる。  8月18日の『アッコにおまかせ!』は和田の不適切発言について、どう釈明するのか。悪意がこめられた発言をしたわけではなく、偽情報を流したわけでもないので、強行突破することも可能だが、それは避けたほうが賢明だろう。視聴者の声に応える番組づくりはSNS時代のトレンドだ。 <文/高堀冬彦>
放送コラムニスト/ジャーナリスト 1964年生まれ。スポーツニッポン新聞の文化部専門委員(放送記者クラブ)、「サンデー毎日」編集次長などを経て2019年に独立。放送批評誌「GALAC」前編集委員
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