恋愛・結婚

“いとこ同士で結婚”した夫婦の苦悩。優しい祖母に「穢らわしい」と言われ…親戚に認めてもらうまで「3年かかった」

 結婚に関する日本の法律では、直系ではない4親等以上離れた親族間の結婚が認められている。そのため、いとこ同士での結婚が可能なのだが、距離の近さならではの苦悩もあるようだ。  名取祐樹さん(仮名・29歳)は、父親が3人兄妹で、父方のいとこはふたりいるが、そのふたりが“いとこ婚”をしたのだという。結婚した宏明さん(仮名・29歳)と佳奈さん(仮名・32歳)と名取さんは歳が近く、家同士の距離も近いため、幼い頃から3人でよく遊ぶ仲だった。
カップル

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結婚の報告は寝耳に水だった

「自分と佳奈ちゃんは活発で、ひろちゃんは大人しい性格だったので、ふたりでひろちゃんを連れ回して遊ぶような感じでした。大人になってからも3人で飲みに行ったりしていて仲が良かったんですが、結婚するとの報告を受けるまでは恋愛関係にあることを知らなくて……」  だが、思い返してみると、布石となるような出来事は幼い頃にあったという。 「ひろちゃんは、小さい頃から佳奈ちゃんのことが好きで、自分はそのことをからかっていたりしていたんです。ただ、子どもの頃は、この手のことってあると思うんですが、まさか大人になって結婚することになるとは思ってもいませんでした」

祖母は「身内同士で結婚するなんて穢らわしい」と…

 恋愛関係に発展したきっかけは、3人で飲んでいる時に佳奈さんがふとこぼした一言だった。 「佳奈ちゃんが『最近、彼氏とうまくいってなくて』と話したことがあったんです。自分はただの興味本位で話を聞いていたんですが、ひろちゃんは、彼の浮気に原因があることを知ると、ガチで怒っていました。その後、相談するためにふたりで会うようになって、交際に発展したそうでした。そうして付き合うことにはなったものの、どこか後ろめたい気持ちもあり、誰にも話さずにいたそうでした」  名取さんはふたりの結婚を祝福した。だが、親族の仲にはそうは思わない人物もいたようで……。 「父方の一族は、同じ家業をやっているんですが、それを取り仕切っているのが祖母なんです。みんなから慕われている存在で、父たちには厳しい面もありますが、孫の自分達には優しくて、怒られたことなんて一度もありませんでした。そんな祖母が、ふたりが結婚すると聞いて、『身内同士で結婚するなんて穢らわしい』と言って烈火の如く怒ったそうなんです」
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家業で3年働き、認めてもらったものの…
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込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め
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