上のムースは空気をたくさん含んだフワフワの口当たり。ペーパーカップ専用のリッドをつけて飲めば、トッピングが効いたほろ苦と甘いチョコムース→ナッツ感たっぷりのラテの美味しく正しい順番で口に入るようになっている。 　ちなみに、ホットのキャラメルマキアートも同様のことが言える。甘味の強いキャラメルソース→ほろ苦のポイントもあるフォームミルク→バニラ味のついたスチームミルクという、美味しく正しい順番に口に入るようになっている。ペーパーカップは非エコと感じる方もいるだろうが、ソレはソレで存分に必要性を感じている人間もここにいる。 　チョコレートムースラテは後味のナッツの香ばしさは長く続き、2口目にいくまでの間も幸福感が途切れることはない。アーモンドチョコやヘーゼルナッツチョコがお好きな人には激推ししたい。「冬季限定で売られるナッツ系贅沢チョコを液体で表現されてるよ」と。 　さらに初回からかっ飛ばしてカスタマイズするというのが私流である。ライターたるもの、まずはスタンダードでいただいてから次回でカスタムしその違いを述べんかい。少し前に、誰かに言われた気がするが、守れそうにない。 　というのも、この手のナッツ系ドリンクは私の中で「さらにナッツ感マシマシにすると美味い」という強い信念があるからだ。店員歴10年の私の勘がそう叫んで荒ぶるのだ。 　ということで、アーモンドミルクに変更してみたのだが、やはり私の読みは正しかった。ナッツの風味がマシマシになるどころか、凝縮された香ばしさがエスプレッソと相性抜群で、口の中で「ほろ苦い」と「甘い」と「ナッツ特有のコク」が、手を取り合いながら同時多発。そして長く楽しむナッツの余韻タイム。口福ってこういうことなのね……。 　飲んでみて思うのは、上からキャラメルソースをかけても良かったかもな〜ということ。キャラメルとナッツは鉄板ペア。でもちょっと甘くなりすぎてしまうかな〜とも思う。甘いのが苦手な方には、こんなにエスプレッソと相性がいいのだから、エスプレッソをダブルショットにしてもいいかも……とも思った。昨年は使ってる豆がエスプレッソではなく、口当たり軽めのブロンドローストだったのだとか。 　しかし、私はもうお腹いっぱいなので誰かやってみてください。