大谷翔平、ついにワールドシリーズへ!空中戦なら「ドジャース圧倒的有利」の可能性が高いワケ
韓国での開幕シリーズから7か月。2024年のメジャーリーグはついに頂上決戦を迎える。
12チームが出場したポストシーズンは10チームが脱落。今年のワールドシリーズは、ヤンキースとドジャースによるリーグ最高勝率チーム同士の対決となった。
古豪ヤンキースのリーグ優勝はこれが41回目。世界一はこれまで27回を数える。もちろんどちらの数字もメジャー最多だ。
一方のドジャースはナ・リーグ最多となる22回目のリーグ優勝を飾ったが、ワールドシリーズでは過去7勝14敗と大きく負け越している。
ちなみに両者の対戦は、1981年以来、実に43年ぶり。ドジャースがブルックリンに本拠地を置いていた時代も含めて、過去11回の対戦があるが、ヤンキースが8勝3敗とドジャースを圧倒している。久々となる名門同士の対決だけに、世界からも注目を浴びることは間違いない。
両者の今ポストシーズンをざっと振り返っておくと、ヤンキースは地区シリーズでロイヤルズを3勝1敗、リーグ優勝決定シリーズではガーディアンズを4勝1敗でそれぞれ破り駒を進めてきた。合算の成績は7勝2敗だが、9試合すべてが3点差以内という接戦続きだった。まさに息の抜けない激戦を制してきたといえるだろう。
一方でドジャースは、パドレスとの地区シリーズを3勝2敗、メッツとのリーグ優勝決定シリーズを4勝2敗で制した。地区シリーズでは、パドレスに王手をかけられたものの巻き返しに成功し、勢いに乗った。
ヤンキースと大きく異なるのは、一方的な展開が多かったことだろう。メッツとの6試合はすべて4点以上の差がついており、試合終盤までもつれる展開はほとんどなかった。
リーグ優勝決定シリーズで極端な戦いぶりを見せた両者は、ワールドシリーズで果たしてどんな戦いを見せるのか。ここからは“本塁打”に焦点を当てて、2024年の頂上決戦を展望していきたい。
今ポストシーズンで目立っているのはやはり本塁打の多さだろう。特に勝ち上がってきた両者は、ドジャースが11試合で20本、ヤンキースが9試合で13本を記録している。
ただ、この2チームから多くの本塁打が飛び出すのは想定通りだ。大谷翔平、アーロン・ジャッジといった各リーグを代表するスラッガーが所属していることに加えて、それぞれの本拠地球場(ドジャースタジアム、ヤンキースタジアム)がともに本塁打が出やすいことも大きい。
球場の特徴を示す「パークファクター」という指標があるのをご存じのファンも多いだろう。本塁打以外にも、得点の入り易さや二塁打の出易さなど、項目ごとに数値化されている。
2022~24年の過去3年間において、最も本塁打が出やすい球場は、レッズのグレート・アメリカン・ボールパーク。そして、これに2位で続いたのがドジャースタジアム、そして3位がヤンキーススタジアムだった。つまり、今年のワールドシリーズは、メジャーの中でもかなり本塁打が出やすい球場で行われることになる。
過去の「世界一回数」はヤンキースが圧倒的
両者の“ポストシーズンの戦いぶり”の違い
空中戦になる可能性が高い理由
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1976年、和歌山県で生まれる。地元の高校を卒業後、野茂英雄と同じ1995年に渡米。ヤンキース全盛期をアメリカで過ごした。米国で大学を卒業後、某スポーツデータ会社に就職。プロ野球、MLB、NFLの業務などに携わる。現在は、MLBを中心とした野球記事、および競馬情報サイトにて競馬記事を執筆中。
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