更新日:2024年10月31日 19:14
仕事

職場のBBQで肉を焼き続けた“女性契約社員”が知った真実「虚しくなって、ボロボロ泣いてしまいました」

2次会の案内メッセージが届くも、すぐ削除され…

 つつがなく終了し、ターミナル駅で解散。その後、駅の構内にあったカフェで休んでいると、見たくない情報が飛び込んできた。 「私は疲れていたこともあって、ぼーっとしながらスマホをいじっていたら、とあるメッセージが入ってきたんです」  そこには驚くようなことが書かれていた。 <BBQお疲れ様でした!お伝えしていたとおり2次会の案内です!料金はBBQと込みなので無料です!> 「リンクが付いていたんですが、それは高級な個室カラオケ店のURLでした。『お伝えしていた通り』とありましたが、私は聞いていませんでした。BBQの代金はかなり高かったんですが、2次会の代金も含まれているなんて知りませんでした。メッセージはすぐに削除されたので、私を誘い忘れたわけではなく、最初から誘う気はなかったんだと思いました」

小間使いとして呼ばれていた?

 その時になって、自分が何のためにBBQに誘われたのか気づいたのだという。 「私は鈍感なので全く考えていなかったんですが、自分は料理や買い出しをしてくれるメイドみたいな存在として誘われたんだと思いました。役割を与えたら黙々とやるし、文句も言わない。BBQの小間使いとして適役だったんだと思います。そんなことを考えていたら無性に虚しくなって、カフェでボロボロと泣いてしまいました」  週明けの勤務。誰もSNSの誤爆について触れることはなく、営業メンバーはいつもと変わらない様子だった。 「同僚に対する不信感が拭えなくて、どうしても確認したいことがあったので、本部に連絡してみることにしました。お客さんからの問い合わせを受けて、私が提案をして、それが元で営業メンバーが商談して成約につながった場合は成果が按分される仕組みがあるんです。私は何件もそうしたアシストを行っていたんですが、本部に確認してみたところ、案の定、私には成果がいっさい按分されていないことがわかったんです」
次のページ
正社員に利用されていたことに気づく
1
2
3
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め
記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ