エンタメ

大手銀行に勤務する女性が、“将来安泰”のキャリアを捨ててアイドルに転身したワケ「地下アイドルでしょ?ってバカにされるけど」

―[折原伊桜]―
 関西を中心に活動しているアイドルグループ「NightOwl(ナイトオウル)」のメンバーである折原伊桜さんの“前職”にまつわる投稿がSNSで話題を呼んだ。じつは彼女、大学卒業後の新卒では“メガバンク”(大手銀行)に就職したという。
折原伊桜

「NightOwl」の折原伊桜さん(提供写真、以下同)

 そこから誰もが羨むキャリアを捨てて、アイドルの道を選んだワケとは……。本人を直撃した。

やりたいことがあっても「自分の心に押し込めてきた」

 心配性の母と、しっかり者で“頑固親父”気質の父のもとに生まれ、「小さい頃から真面目だった」という折原さん。幼少期は「反抗期もなかった」と話す。 「父が新しいものや知らないことに触れるのを嫌がる人でした。『これをやりたい!』と言っても『それをすることに何の意味があんねん!』と返されちゃうから(笑)、やりたいことがあってもしっかりと理由が説明できない場合は、すべて自分の心に押し込めていました」  とはいえ、そんな両親と不仲というわけではなく、「大事にしてくれているからこそ」だと感じていたようだ。 「こうしたら相手が喜んでくれるなってことを率先してやっていました。両親だけではなく、先生や友達の目を気にする癖がありましたね」

「私みたいな普通の人には……」

 中学時代はアニメや漫画にハマった折原さん。 「当時、はじめてアニメ文化やアニソンの歌手に興味を持ちました。こんなにワクワクすることがあるんや! って」  そして大学では軽音部に入った折原さんは、次第に「歌手になりたい」という思いを強めていったという。 「もしも私が歌手になりたいって言ったら『お前が……?』って言われそうで、こわくて誰にも言えませんでした。就職して、25歳までに結婚して、子どもを産むのがいちばん幸せなんだと。私みたいな普通の人には、普通の幸せしかないんだと思い込んでいました」
次のページ
内定が決まって「歌から離れなければならない」
1
2
3
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

記事一覧へ
おすすめ記事
ハッシュタグ