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ソニーがKADOKAWAの筆頭株主として狙う「IP強化」とは? 投資家が注目すべき3つのポイント

世界的なエンタメ再編の流れに

 ソニーによるKADOKAWA買収協議は、日本企業同士のM&Aという枠組みを超え、世界的なエンターテインメント再編の流れの一環として捉える必要があります。「知的財産を制する者が市場を制す」と言われる時代において、IPはビジネスの鍵を握る最重要リソースです。  投資家は、IPを中核とした両社の戦略的シナジーに注目しつつ、業界再編が及ぼす影響にも目を凝らすべきです。買収が実現すれば、日本発のIPクラスターが一段と強固になり、世界市場での競争力が高まることが期待できます。その過程で、関連銘柄や新たなマネタイズ手法にも関心が集まり、国内エンタメ産業全体の評価が見直される可能性もあるでしょう。  今後、正式発表や続報が出るたび、市場は再び揺れ動くことになりそうです。その動きを見極めながら、先を読む視点を持つことが投資家には求められます。 <TEXT/鈴木林太郎>
金融ライター、個人投資家。資産運用とアーティスト作品の収集がライフワーク。どちらも長期投資を前提に、成長していく過程を眺めるのがモットー。 米国株投資がメインなので、主に米国経済や米国企業の最新情報のお届けを心掛けています。Webメディアを中心に米国株にまつわる記事の執筆多数 X(旧ツイッター):@usjp_economist
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