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「寝る前のドカ食い」をやめられない27歳女性。6年間で体重は30kg増加、若くして糖尿病に

昨今SNSで「#ドカ食い気絶部」のハッシュタグが流行中。いわゆる暴飲暴食とは違い、食後に急激な眠気を得ることを目的としてドカ食いをする行為だ。「気持ちよく寝るために食いまくる」という女性たちが抱える“心の闇”とは……?

ドカ食い気絶すること6年、27歳にして糖尿病に…

[#ドカ食い気絶部]の危険な実態

21歳頃の横田さん

ドカ食い気絶が習慣化し、若くして糖尿病を患った女性もいる。「寝る前のドカ食いは自分を守るための手段」と語るのは、フリーターの横田優さん(仮名・27歳)。事の発端は、中学時代のいじめだ。 「当時は体重が60㎏で給食の時間に『豚がエサ食ってる』と笑われたことがトラウマになり、高校で拒食症を発症。一日漬物をひと切れだけという生活で体重が28㎏まで落ちて入退院を繰り返していました。それが一転、蒸しパンを食べたことがきっかけで今度は過食症に。それからは菓子パン30~40個を買い込み、ドカ食いするようになったんです」

「嫌なことがあっても食べればマイナス思考が停止できる」

[#ドカ食い気絶部]の危険な実態

身長は147㎝と小柄な横田さん。21歳の頃から比べると、30㎏も増えて別人のような体形に

21歳頃からは、「もはやドカ食いをしないと眠れなくなっていた」という。 「飲食店で働き始めてから人間関係のストレスが積み重っていて、深夜に小腹がすいて夜食を食べたら深い眠りにつけたんです。嫌なことがあっても食べればマイナス思考が停止できることに気づいて、自分の意思とは関係なく発作的に貪るような感じでした」 暴食の内容は、主に油っぽいモノや炭水化物だという。 「3合分のマヨネーズ混ぜご飯を作ったり、マーガリンと砂糖を混ぜたものを舐めたり、お餅を45個食べたこともあります。日雇いバイトでまとまったお金が入ったら、コンビニで5000円ぐらい買っていました。両親は私に無関心で、異常な行動にも何も言わなかったですね」
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睡眠薬を処方されても「ドカ食いしないと眠れない」
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