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銀座ホステスが1セット4000円の安キャバに勤めてみたら…出会った“痛客”の珍言動7選

珍客その④カラオケで口パクおじさん

 私が勤めていた安キャバではお客様向けに10枚つづりで1,000円のカラオケチケットを売っており、購入したお客様は1枚につき1曲カラオケを楽しむことができます。十八番を披露するもよし、お気に入りのキャバ嬢に西野カナとかを歌わせるもよしです。  その日は「これは俺の人生を歌った曲」と(?)言って、おじさんはGACKTさんのなにかをデンモクに入力していました。興味がなさ過ぎて曲名は忘れました。  イントロが終わって、いよいよ歌いだしですが曲がはじまりません。きょとんとしていると「いいから歌詞を読んで」とおじさん。大人しく歌詞を目で追っていると耳元でくちゃくちゃと音がしました。音の方をみると、おじさんは発声はせず、曲の進行にあわせて口を動かしていました。身振り手振り付きでした。意味が分かりません。怖かったです。

珍客その⑤いったん家に寄りたがるおじさん

   その日はママチャリで登場したおじさんとプレモルと酎ハイで乾杯し、同伴出勤でした。出勤時間の20分前になり、お会計をしてお店を出るとおじさんが「忘れ物をしたからいったん家に寄りたい」「部屋に一緒に来て欲しい」「本当に絶対何もしないから」と言い出しました。  たったの20分でいったい何をするつもりだったのか気になります。
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「出版社とコネがある」と豪語
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1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989

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