初音ミクとの衝撃的な出会いー『Project DIVA』シリーズプロデューサーが語る
ゲーム業界のキーパーソンが登場! 【トップクリエイターの仕事場】
⇒前編はコチラ https://nikkan-spa.jp/282949
中高時代はゲームに興味がなかった…
◆【後編】 「衝撃の出会い」
僕が初めて初音ミクと出会ったのは、ボーカロイドソフト「初音ミク」が発売された直後の2007年9月の最初の土日。たまたまネットを見ていて、初音ミク動画に釘付けになったんです。これはもう人間じゃないか! 『マクロスなんとか』に出てくるあれだ!(笑)と。僕はそういうSF的なものが好きだったので、すぐに月曜日に同僚に「あれ聞いた?」と話して、「ゲームにしようよ!」と盛り上がって。そこから初代『Project DIVA』の企画が始まりました。
最初はここまでヒットするとは思わなかった。ただ、初音ミクは普通のキャラものと違ってユーザー参加型でコンテンツ自体が増えていく。なので企画書を通すためにも、「そうしたサイクルをゲームに採り入れればたくさん売れますよ」と強気に言っていました(笑)。でも、実際はビクビクでした。ユーザーの方の審美眼は鋭敏で、僕らが少しでも道を間違えると拒否反応が出る。もしかしたら総バッシングを食らうかもしれない。手を合わせるような気持ちでした。結果としては、好意的な反応が多くありがたかったです。「やった!」というよりは、これで協力していただいたクリエイターさんやクリプトンさん、あと会社にも迷惑をかけずに済むと、ほっとしました。
『Project DIVA』も、シリーズを重ねて累計出荷数100万本を突破しています。今回の新作『f』も、本当にいい楽曲とデザインに恵まれました。Vitaならではの映像美はもちろん、AR機能を使った新要素「ARライブ」もオススメです。カメラで背景を撮れば、そこに身長158㎝の初音ミクが本当に出現する。ガジェット好きの読者の方にも、ぜひ手に取ってもらいたいですね。
【林 誠司氏】
セガ所属。『Project DIVA』シリーズの立ち上げから関わる。第一作では、ディレクターを担当し、本作では、クリエイティブプロデューサーを担当
(C)SEGA / (C)Crypton Future Media, Inc. www.crypton.net
記載の商品名および社名は各社の登録商標です。
『初音ミク -Project DIVA- f 』 いつでもどこでも初音ミクに会える |
この特集の前回記事
ハッシュタグ