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【日刊ダルビッシュ】ダルより目立つ“名物小僧”を直撃!

 3季連続の地区優勝目前のテキサス・レンジャースと、ダルビッシュ有の応援に特派員を送り込んだ日刊SPA!。昨日はまさかのダルビッシュ先発回避で、試合にも敗れてしまった。気を取り直して迎えた首位攻防第3ラウンドだったが……。

◆【9月26日】メジャーで最も有名な「ファン」トレント君を直撃!

トレント君

メジャー好きなら知らぬものはいない、テキサスの名物小僧・トレント君(17歳)。鮮やかなキャッチと強烈なダンスは爆笑モノ

 2夜連続の延長戦を終え、1勝1敗で迎えたアスレチックス3戦目は、1回表にレンジャーズ先発のペレスがいきなり5失点ノックアウトされる波乱。レンジャーズも2回までに3点を返し反撃するが、アスレチックスが中盤に突き放して勝負あり。16安打9失点を献上したレンジャーズのマジックナンバーは、「5」のままだ。

 ホーム7連戦での地区優勝に加え、ダルビッシュの登板を2試合も取材できるかも!とワクワク気分で乗り込んだ日刊SPA!特派員だが、予想外のホームでの連敗に、「あれ……?」と肩すかしを食らった。それは現地のファンたちも同じのようで、この日は序盤からアスレチックスの一方的な展開とあってスタンドも元気がなく、不甲斐ないレンジャーズ選手に対するブーイングも聞かれた。

 良いプレーには惜しみない拍手を送る一方で、味方であろうと酷いプレーには容赦なくブーイングを飛ばす、それがメジャーリーグのファンたちだ。

 熱心なファンが連日詰めかけるアメリカのボールパークには、一際個性的な「名物ファン」が必ずいる。揃いのハッピにコンバットマーチの「応援団」に代表される日本の応援スタイルとは異なる様相は、それぞれの個性が重なり合って大声援を送るアメリカン応援スタイルの原点とも言えるだろう。

 いつも独特の野次を飛ばしたり、飽きもせずに数年間も同じ席に通い続けたり。そんなひと癖もふた癖もある筋金入りのファンの中でも、ここテキサスで今、最も旬な「ファン」といえば、メジャー屈指の「ホームラン・ハンター」としてその名を轟かせているトレント・ウィリアムズ君(17歳)だ。

 レンジャーズのホームゲームの時は、必ずバックスクリーン右横の席に座っている彼は、センター方向にホームラン性の打球が飛んでくる度に身を乗り出して芝生へ飛び出し、鮮やかにホームランをキャッチする。ダルビッシュ登板試合でも度々テレビに登場しているので、彼をご存知の方も多いのではないだろうか。

※【動画】はコチラ⇒http://mlb.mlb.com/cutfour/article.jsp?content_id=28294402

 ワンサイド・ゲームとなった今日の試合、特派員は記者席に戻らず、トレント君のアポなし直撃取材を敢行! 彼がいつも座っているエリアに行ってみると、今日も彼は我が家のように”定位置”の席でくつろいでおり、声をかけたところ快く取材に応じてくれた。

 トレント君は現在17歳の高校生。生まれも育ちもここテキサスで「生粋のレンジャーズファン」だ。彼がここで「ホームラン・キャッチ」をはじめたのは’09年のシーズンからだそうだ。

 一部ファンの間では「動けるデブ(失礼!)」として有名な彼が、今年キャッチしたホームランは7本。偶然にも、そのほとんどがダルビッシュが投げている試合でのものだという。

 トレント君のお気に入りの選手は、J.ハミルトンとダルビッシュ。お世辞ではなく、彼は本当にダルビッシュの大ファンのようだ。実はトレント君、以前ダルビッシュに何とサングラスをもらったものの、数日後に盗まれてしまい、今も見つからないのだとか。この話になった途端、彼は大きく手を叩き、本当に悔しそうな顔をしていた。

 メジャー1年目のダルビッシュの活躍については「素晴らしいよ」と絶賛。

「8月は少し苦しんだけど、誰しもスランプはあるからね」。

 別れ際に「今日のゲームはどう?」と感想を聞くと、「最悪さ。防戦一方で退屈していたところだったから、来てくれて良かったよ!」と日刊SPA!の突撃取材を、ことのほか喜んでくれた。

 少し気の早い話だが、’14年の開幕シリーズは日本開催が囁かれているレンジャーズ。

「その時は日本に行きたいと思ってるんだけど、まずはお金を貯めないとね…」とトレント君。君が来日した暁には、SPA!が回転寿司でもご馳走しようではないか!

 レンジャーズ本拠地まで観戦の際は、是非とも彼の近くにいって話しかけてみてほしい。名物ファンの隣で、ひと味違った観戦ができること請け合いだ。

【9月26日の試合速報】
●レンジャーズ 3-9 アスレチックス

2連連続の延長戦から一夜明け、昨夜の勝利の余韻が残るアスレチックスは、オープニングフレームに一挙5点を奪って9-3で勝利。奇跡の大逆転地区優勝への道のりはまだ遠いものの、明日への希望をつないだ。レンジャーズ建山は、ゲーム中盤の2回1/3を投げ、無安打4奪三振と完璧なピッチング。今季の自身メジャー最長イニングで好投が光った。明日も同じくデーゲームで行われる。

<取材・文/日刊SPA!テキサス臨時支局&NANO編集部
海外サッカーやメジャーリーグのみならず、自転車やテニス、はたまたマラソン大会まで、国内外のスポーツマーケティングに幅広く精通しているクリエイティ ブ集団。「日刊SPA!」ではメジャー(MLB)・プロ野球(NPB)に関するコラム・速報記事を担当。今回はテキサスレンジャーズに密着。地区優勝まで 現地から精力的にリポートします!




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