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ビール党が喜ぶ神田のおでん屋さん

―酔っ払いの達人・大竹聡オススメの名店 その6―  週刊SPA!にて連載中の「アホほど飲むな!」。『酒とつまみ』元編集長・大竹聡氏が、アホほど飲んじゃった愛すべき人々のおりなす人間模様を綴ったエッセイなわけですが、当欄では大竹氏「オススメの名店」についても少し紹介しています。  そこで日刊SPA!では、誌面に載った名店の魅力について、より詳しくご案内していきたいと思います。 ◆丹精込めてつくられたおでん種

神田駅から3分、青い看板が目印

 6軒目の今回は、「おでん なか川」さん(週刊SPA!10月2日発売号掲載)。神田駅東口を出て左手、高架下沿いを歩くこと約3分、青い看板が目印。暖簾をくぐると8~10人ほどが腰をかけられるL字型カウンター(禁煙)が見え、2階にはお座敷(喫煙可)が。  銅製の大きなおでん鍋のなかには、約25種類ほどのおでん種(100円~)がグツグツと煮えている。「きゃべつ巻」や「ばくだん」、海老や魚のすり身をぎっしりつめた「しいたけ揚」など大将の中川尚さんがひとつひとつ手間をかけてつくっている。山芋をすり込んでいるという「つみれ」は、驚くほど柔らかく、口に含んだ瞬間にホロッとほぐれ、口中に滋味が広がる。グルメブログなどのクチコミでは、“関西風お出汁”と書いているところもあるが、出汁の色はやや濃いめで味もしっかり……だが、関西風だの関東風だの難いこと言うなと思えるくらいに美味い。  さらにカウンターには、季節の食材を使った煮付けやおひたしなどの一品料理が並び、旬の魚も目の前でおろした山葵とともに刺身(500円~)でいただける。  お酒は日本酒、焼酎などのほか「ハートランド生」(500円)や「サッポロラガー」(=通称“赤星”/中瓶500円)、「ギネス」(小瓶450円)、「スタウト」(小瓶450円)が飲めるのもビール党にはうれしい。 ◆女性客にも人気の秘密は……  東北出身の大将は、商社マンとして勤めたのちに脱サラ、「その頃にお世話になったこの街に美味しいものを」との思いで「なか川」を開けて今年で12年になる。  お店は「最近では女性のお客さんがいらっしゃることも多くなりました」というように、常連客はもちろん、女性や一見でも入りやすい家庭的な雰囲気だ。  ココを訪れたら〆で食べてほしいのが「かけめし」。ご飯の上に、鮪脳天の漬けとおろしたて山葵を載せ、おでんの出汁をかけたもの。胃の中に流し込めば、日々の疲れた身体も心も癒してくれて、さらに明日の活力にとファイト飯になることうけあい。 ……あ、今回も食べることに夢中で肝心の「かけめし」を撮っておくの忘れました! ごめんなさい。ぜひご自身の胃袋でお試しを~!! <撮影/菊竹 規 取材・文/おはつ(本誌)> ⇒「なか川」の絶品料理【画像】はコチラ
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=308865
「おでん なか川」 【住所】東京都千代田区神田須田町2‐12‐3(高架下) 【電話】03‐3251‐6321 【営業】月~土曜日17:00~22:00(土曜日のみ20:30まで) 【定休】日曜・祝祭日
週刊SPA!10/9・16合併号(10/2発売)

表紙の人/Superfly

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