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珍名学部は就職に不利? 人事担当者たちに聞いてみた

昨年、波紋を呼んだ田中真紀子氏による「大学は量より質」「大学教育が低下」「就職できないことにも繋がる」といった大学新設許認可に対する発言。大学問題が注目されるなか、就活も解禁した。昨今増えた珍名学部では学生の就職状況はどうなっているのか!?

◆学部よりもまずは大学!各人事担当の率直な本音

会議 珍名学部出身の彼らを実際に採用する人事担当者たちは、珍名学部の学生をどう見ているのだろうか。

「書類に書ききれないくらい長い学部は困るけど、面接官としては逆に興味を持つかも」(繊維メーカー)、「学部名や学科名、さらにいえば大学名も変なところが増えてきたから、正直慣れた。結局、最後はその学生がしっかり話せているかが重要であって、学部名はあまり関係ない」(中堅メディア)というように、学部・学科名だけで切られることはない模様。

 しかし、「4年間学んだことがどのように会社の役に立つのか。なぜウチを志望したのかが繋がらないと微妙」(電機メーカー)、「学部名が多すぎて、何が何だかわからない。それで話を聞くと、圧迫面接と思われたり、しどろもどろになったり。どんな勉強をしたのかくらい、ちゃんと話せるようにしてほしい」(商社)というように、学部名が風変わりであるが故に、「何を研究したのか」「それをどう生かしたいのか」の説明が求められるようだ。それすらまともに答えられない学生が多いようで、「中堅以下の大学の新設学部だと身構えることはありますよね」(菓子メーカー)というのも当然の反応と言える。

 また、「有名校の無難な学部はやはり安心できると思います。将来、顧客先に行ったとき、特に官公庁などが相手だと出身校・出身学部トークで顔が利きますから」(オフィス機器メーカー)、「学部名以前に大学名のほうがよほど重要。どこにあるのかもわからない大学で学部名までわかりづらいと、正直面接に進むのは難しいはずです」(家具メーカー)というように、学歴信仰はいまだ根強い。近年の景気悪化の影響もあるのか、限られた採用人数の中で冒険はしたくないという採用担当者の本音が垣間見えた結果となった。

― [珍名学部出身者の就活]悲喜こもごも【4】 ―




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