文革の再来か! 中国でプロパガンダ政策が急進化
週刊SPA!10/8発売号「第二次文革で中国バブル完全崩壊へ」では、中国で急進化するプロパガンダや言論統制、さらに続々と外資が資金を引き上げて崩壊しつつある中国経済の今を、現地の声をもとにリポートしている。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
9月中旬のある昼下がり、広州市中心部にある日本料理店に突然、制服姿の2人組が踏み込んで来た。
「城管だ。店内に標語のポスターを貼らせてもらう」
城管とは街頭治安要員だ。彼らはそう告げると、店内の一番目立つ場所に2枚のポスターを貼った。1枚はどこか紅衛兵を思わせる災害救助隊、もう1枚は綿入りの上下におさげ頭の少女という懐古主義的な人形が描かれている。それぞれ、こんな標語が踊っていた。
「大愛中国」
「私の夢、中国の夢」
同店の日本人オーナーは話す。
「近隣にある外国料理店も、同様のポスターが貼られています。以前にも、城管が『食べ残しはやめよう』(習近平による贅沢禁止令の標語)のステッカーを、各テーブルに貼付けるよう指示しに来たことがあった。そしてある日、また店にやって来て『残飯の量がまったく減っていない』とイチャモンを付けてきた。ゴミ袋まで見られているのかとゾッとしました」
文革時代を彷彿とするような喧伝活動や鋭い監視の目……。こうした声は各地で聞かれる。
「これまで、中国の都市部で見られる標語は『列に並んでマナー乗車』や『痰を吐かないで』といったマナーを呼びかけるものが中心でした。それが最近、愛国心を煽るような内容に様変わりした。習近平体制になってからです」
習近平が新しいリーダーになってはや半年。中国社会は急速に変化の兆しを見せている。毛沢東時代や文革期を彷彿とさせる、改革開放に逆行する政策が行われているのだ。いったい、中国はどこへ向かっているのか!?
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