下流自動車評論家の[過払い金クルマ選び]ゴルフvsルーテシア編
アベノミクスの恩恵は、大企業やお金持ちでなければ実感できないものと思っておりましたが、下流自動車評論家にも、しっかりと届いておりました。さらに予想外の大金が舞い込んできたことで、気持ちが大きくなり新車を買うことを決意。候補に挙がる話題の欧州スポーツハッチバックを乗り比べてみました!
マリオ高野=文 Text by Mario Takano
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
◆過払い金返還で買える!? 人気の欧州ホットハッチは傑作悶絶車!
アベノミクスのおかげか、密かに去年よりも仕事が増えて生活がラクになったマリオ高野です。国民最下層に生きる底辺ライターでありますが、景気回復の恩恵を被っているわけです。さらに、ひょんなことから消費者金融への過払い金を請求したところ、なんと230万円も過払いしていたことが発覚! 弁護士報酬分を差し引いても180万円ほど返金されることになり、私の経済状況は完全にバブル経済状態に。にわかに「新車を買おう!」というモチベーションが高まりました。
仮に自動車ローンが通らなくても、ちょっと安めの国産車ならキャッシュで買えます。頭金が180万円もあれば難攻不落のローン審査も何とかなるのではという期待もあり「300万円台のクルマが買えるかもしれない!」と、最近は本気の購入検討モードにてクルマをチェックするようになっております。
私の場合、何といっても大好きなスバルが第一候補なのですが、スバルは20年目の愛車がすでにあるので、次いで大好きな欧州の小型車へ食指が動きます。そこで候補に挙がるのが、新しくなったゴルフGTIとルノー・ルーテシアRS。乗り比べたところ、いずれも想像を絶する傑作悶絶車で、その選択には猛烈に悩まされることになりました。
まず、ゴルフGTIは過去の歴代モデルでも得られた持ち前の超合金フィールにさらなる磨きがかかっており、ハンドルに触れた瞬間に「欲しい!」と叫びそうになる出来です。
峠道でのコーナリングはトンデモない速さにて、ほとんどポルシェ911の領域に達したと思えるほど。
超精密な回転音を奏でながらパワーが炸裂するエンジンも絶品の極みにて、思わずスマホでサウンドを録音してしまいました。すべての感触がウルトラ高精度にて、「俺はイイ物を買った感」に四六時中浸ることができるでしょう。エンジンやミッションの制御、ハンドルの手応えなどを細かく自分好みに設定できる機能も楽しく、運転フィールヲタクが喜ぶ類いの演出にもぬかりはありません。ほとんどポルシェみたいなクルマが新車で369万円とは、激安にもほどがあるというものです。
デザインはフランス車のルーテシアと並べると地味に映りますが、歴代ゴルフの中ではズバ抜けてオシャレ度が高まっており、個人的にはまったく文句のつけようがありません。
⇒【後編】に続く https://nikkan-spa.jp/547210
●VW ゴルフGTI(369万円~)
<ウルトライイ! 同クラスの日本車には圧勝!>
内装はやや地味ながら圧倒的な高品質感と高精度感により、まったく文句ナシ。高精度感溢れるドイツ車が好きな人の期待を微塵も裏切らない出来映え。オーディオの音質も地味によくなっていた
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=547218
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