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日本がソチ五輪の閉会式を見逃してはいけないワケ

ソチ五輪

ソチ五輪公式サイトより

 冬季五輪なのに雪がない競技場や上半身裸の観客、競技中の選手が半袖になるなど、開催当初から随所に見られた想定外の“暑い”戦い。

「ソチより東京のほうが雪が多いようですね。今大会は、東京に住むテレビ観戦組にとっては、ソチに行くよりも冬の臨場感があるかもしれません。その意味でも最後まで観戦し尽くしたいですよね」。そう語るのは、スポーツ観戦コラムサイト「フモフモコラム」の中の人、フモフモ編集長だ。

 前回の記事では19~21日の見どころについて聞いたが、今回は22~23日の注目点を聞いた。ぜひとも残り少ないソチ五輪のテレビ観戦に役立ててほしい。

●2/22(大会17日目)

<スキーアルペン:回転>

「アルペンスキーは、冬季五輪の花形。夏季五輪で言えば100mなどの短距離走に当たります。それだけに日本人の出場選手が少ないのですが、この男子回転は比較的日本男子が得意とするところ。前々回のトリノ五輪では、モーグルの上村愛子さんの旦那さんである皆川賢太郎さんが4位という結果を出しています。今回も湯浅直樹、佐々木明の2選手が出場するので、必ずチェックしたいですね」

 夏季五輪の100mで、日本人がウサイン・ボルトとともに表彰台に上がる姿はまったく想像できない。しかし、このスキーアルペン回転では奇跡のワンツーフィニッシュもあり得るという。

「陸上の短距離走に比べるとアクシデントが多いので、最後まで何が起こるかわかりません。特にこのソチ五輪で会場になっているコースは、日陰の部分が固く、逆に日が射すと表面が溶けて滑りが変わり、出場選手を苦しめています。日本人がオリンピックの花形競技で表彰台に登るというのも夢では……期待しましょう!」

●2/23(大会最終日)

<ボブスレー:男子4人乗り 3、4回戦>

「マンガやドラマなどで盛り立てられてきた“下町ボブスレー”は多くの業界や人を巻き込んできました。そんな初の国産そりを使用予定だったのが鈴木寛、黒岩俊喜、宮崎久、佐藤真太郎のボブスレー男子4人組です。22日の1、2回戦とあわせて3回戦終了時点で上位20位に入れば、最終の4回戦にも登場するのですが、残念ながら肝心のそりのほうは昨年11月の車検の結果を受けて不採用となり、今大会での国産そりの使用は見送られてしまいました。ただ、五輪までの道のりをともにした“下町ボブスレー”に関わる大勢の人たちの分まで、日本チームのメンバーが奮起してくれるはずです」

 ボブスレーの日本チームが、大きなプレッシャーに押し潰されることなく戦い抜く姿。感動すること間違になしだ。

●閉会式

<引き継ぎセレモニー:平昌(ピョンチャン)五輪>

「オリンピックの閉会式には、必ず10分ほどの引き継ぎセレモニーがあります。この次回大会の開催地による演目は、世界中に自国五輪をアピールする大事な最初の一歩です。東京五輪はまだまだ先と侮っていてはいけません。たった2年後にリオ五輪の閉会式で、大事な仕事が待っているのです。その意味で、今回の韓国の平昌がどんな演出を見せるのか、それはカンナムスタイルなのか、きっとカンナムスタイルだろう、どうせカンナムスタイルなんじゃないか、カンナムスタイルじゃなかったら逆に驚く、そしてカンナムスタイルの評判はt.A.T.u.と比べてどうなのか、どっちがより大物の一発屋なのか、ぜひとも比較検証して、参考にしたいというわけなのです」

 2020年の東京五輪開催が決まってから初めての五輪も、まもなく閉会となる。その意味でもクライマックスにいくにつれて見逃せない場面は増えてきそうだ。4年に一度しかない五輪なのだから、寝る間を惜しんででも最後まで楽しみつくそう!

【フモフモ編集長】
スポーツ観戦コラムサイト「フモフモコラム」の中の人。2010年6月に『自由すぎるオリンピック観戦術』を上梓。その後、ラジオや雑誌などでも活躍中(http://blog.livedoor.jp/vitaminw/)

<取材・文/遠藤由次郎>

自由すぎるオリンピック観戦術

スポーツイベントがあるごとに、世間をアッと言わせるコラムを書き続ける、スポーツ観戦ブログ『フモフモコラム』の中のひとによるオリンピック観戦本です




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