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ソチ五輪終盤戦の見どころ――「ポジ解説」「兄弟リベンジ」ほか、因縁の勝負が目白押し

「え? 冬季オリンピックってもう終わりなの?」という遅ればせながら熱が入り始める人も、「スノボー競技の解説者はなんであんなにかわいいの?」というミーハーなファンも4年に一度の五輪は最後の最後まで楽しみたいもの。

いよいよ終盤戦に差し掛かったソチ五輪。最終日2月23日の閉会式まで、見逃せないポイントはまだまだたくさんある。今回は、スポーツ観戦コラムサイト「フモフモコラム」の中の人、フモフモ編集長氏に、ソチ五輪をラストまで思う存分満喫する方法を聞いた。

●2月19日(大会14日目)

<スケート:スピードスケート女子5000m>

ソチ五輪

ソチ五輪公式サイトより

「藤村祥子、穂積雅子、石澤志穂の3選手が出場予定のスピードスケート5000mは、ぜひともテレビ観戦してほしいですね」と語るフモフモ編集長氏。2012年、同氏がロンドン五輪前に上梓した『自由すぎるオリンピック観戦術』でも評判を呼んだ“ポジ解説”が同競技でも秀逸だと語る。

「スピードスケートの長距離の解説は要注目。スピードスケート5000mは、1レース6分半以上かかるので、冗長になりやすい競技なのですが、解説者のポジティブなコメントがあれば飽きがきません。『まだまだこれから上がってきますよ!』『こっからです、こっからです』『後半に強い選手ですよ』などと解説者は前向きにコメントしてくれるので、最後まで期待感がありますよ。ただ、僕が見ている範囲で本当に上がってきた選手はいません」

 そんなスピードスケート女子5000mは、浅田真央らが出場する大注目のスケートフィギュアのショートプログラムの直前に行われるので、気持ちを高揚させるためにもぜひとも観戦したいところだ。

●2月20日(大会15日目)

<スキーノルディック複合:ラージヒル団体>

「スキーノルディック複合ラージヒル団体は、メダルの期待がかかる注目競技です。日本人選手は、渡部暁斗、加藤大平、永井秀昭、渡部善斗、湊祐介という面々。中でも渡部暁斗と渡部善斗が兄弟という点にも因縁を感じさせるものがあります。そう、あの長野オリンピックで惜しくもメダルを逃した(5位)荻原健司・次晴兄弟を彷彿とさせます」

 荻原兄弟のリベンジマッチ。そう聞くと、何だか熱いものを感じざるをえない。フモフモ編集長氏は続ける。

「実は、リベンジともいえる今回、解説を務めるのが荻原次晴さんです。彼の名解説ぶりもテレビ観戦組にとっては、注目したいところだと思います」

●2月21日(大会16日目)

<バイアスロン:女子4×6km リレー>

「今大会、僕の心をキュンとさせているのがバイアスロンの鈴木李奈さん。彼女が出場することでも注目したいバイアスロン女子4×6kmリレーは、21日の中でも楽しみな競技のひとつ。自衛隊の選手である4人のメンバーは、鈴木芙由子、小林美貴、中島由貴、鈴木李奈。鈴木さんは秋田出身で、祖父がマタギという経歴の持ち主。天賦の才を持つ彼女の射撃に、なぜだか心が躍ります。バイアスロンという競技でみても面白いです。射撃を外すと150mの罰走が課されるので、射撃を外したときに選手たちが見せる“しまった”という表情にも着目したいですね」

 オリンピックという大舞台で、一流選手たちがペナルティを課されるというのは、あまり見られない光景だ。くれぐれもアスリートが見せる苦渋の表情を見逃さないように。

<スケート:スピードスケート 女子チームパシュート予選>

「前回大会で0.02秒という僅差で惜しくも金メダルを逃したのが、このスピードスケート女子チームパシュート。田畑真紀、菊池彩花、押切美沙紀、高木菜那の4選手が登録メンバーで、このうち3人が出走するのですが、ぜひともこの高木選手に注目です。実は、彼女、15歳にして前回のバンクーバー大会に出場した高木美帆さんの実姉。妹である美帆さんの連続出場が叶わなかったぶんも、思いっきり頑張ってほしいですね」

 チームパシュートは、日本人が得意とするチーム戦術が重要な競技。個人種目では結果が残せていないスピードスケート陣には、“チーム力”でもってメダルを獲得することを大いに期待したい。

 フモフモ編集長氏が挙げたポイントを参考にして、残り日程も少なくなってきたソチ五輪のテレビ観戦をぜひとも堪能してほしい。寝不足を恐れずにテレビに釘付けになっていれば、きっと感動の瞬間を出会えるはずだ。

【フモフモ編集長】
スポーツ観戦コラムサイト「フモフモコラム」の中の人。2010年6月に『自由すぎるオリンピック観戦術』を上梓。その後、ラジオや雑誌などでも活躍中(http://blog.livedoor.jp/vitaminw/)

<取材・文/遠藤由次郎>

自由すぎるオリンピック観戦術

スポーツイベントがあるごとに、世間をアッと言わせるコラムを書き続ける、スポーツ観戦ブログ『フモフモコラム』の中のひとによるオリンピック観戦本です




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