ハリウッドセレブが破産するワケ。お金は自分のために使うな【魂が燃えるビジネス】
―[魂が燃えるメモ/佐々木]―
いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるビジネス」とは何か? そのヒントをつづる連載第4回
最近、ジョニーデップが破産寸前というニュースが話題になりました。ジョニーデップといえば数々の有名映画に出演する大物俳優の一人。そのギャラは代表作『パイレーツオブカリビアン』シリーズだけで228億円と言われています。
私たちが一生かけても手に入らない金額のギャラや印税を稼いでも、破産もしくは破産寸前まで追い込まれてしまう。こうしたケースは実は珍しくありません。
・ラッパーのM.C.ハマーはセカンドアルバムで26億円稼ぎました。しかし自己破産した時、7億円の資産に対し11億円の負債がありました。
・シンガーソングライターのエルトン・ジョンは世界中に5軒の豪邸を持ち、資産は209億円と伝えられていました。しかし高級車、ジュエリー、アートコレクションなど購入し続けた結果、2002年に破産を申請しました。
・NBA選手のアレン・アイバーソンは生涯年棒で150億円近く稼ぎました。しかしその後、自宅を差し押さえられ、弁護士費用を滞納、という状況になりました。
彼らはなぜ手に入れた大金を湯水のように使い尽くし、それどころか借金まで背負ってしまうのか? その主な理由は浪費グセです。
ジョニーデップの資産を管理していたTMGによると彼は南フランスに城、バハマにプライペートアイランドなど14の不動産、さらに高級車を45台所有。アンディー・ウォーホルやグスタフ・クリムトといったアーティストの作品、マリリンモンローやマーロンブランドなどのハリウッドスターのグッズを収集。他にも高級ワインに月額3450万円を費やしていたそうです。
人間には3つの本能的欲求があります。食欲、性欲、群欲(人と群れたい、その群れの中で優位に立ちたいという欲求)です。そして、こうした欲求には際限がありません。満たしても満たしても、時間がたつとまた欲しくなります。だからこそ、どこかで歯止めをかけなくてはなりません。
欲求を満たすにはお金がかかります。普通は早々にお金が尽きて、そこで自動的に歯止めがかかります。しかし、彼らの場合は数十億円という莫大な富があるので、危険なまでに実現できてしまいます。そうして水面下で取り替えしがつかないレベルまで事態が進行し、ある時、破産というニュースとして世に知れ渡ります。
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中
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