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思ったことを常にメモする。それだけで人生は変わる〈魂が燃えるメモ〉

いまの仕事楽しい?……ビジネスだけで成功しても不満が残る。自己啓発を延々と学ぶだけでは現実が変わらない。自分も満足して他人にも喜ばれる仕事をつくる「魂が燃えるメモ」とは何か? そのヒントをつづる連載第47回 メモ 芦ノ湖に「ベーカリー&テーブル」というお店があります。名前の通りパンのテイクアウトだけでなくイートイン席が用意されているのですが、そのテラスの足元が足湯になっています。足湯は湯船に浸かるよりも手軽です。箱根に限らず温泉地は、そうした足湯カフェが増えているそうです。

「足湯バケツ」で考えたこと

 そんな足湯を家庭でも楽しめるように作られたのが「足湯バケツ」です。私も一度買ってみたのですが、正直なところあまりパッとしませんでした。電気やガスで温めているわけではないので、お湯がみるみる冷めてしまい、15分も経つ頃にはもうぬるま湯です。かといってあまり熱湯にしたら、今度は足をひたせません。  ところが最近、そんな足湯バケツの「正しい使い方」を最近知りました。あれはお湯が溢れても大丈夫なようにお風呂場に置いて、足し湯を続けながら使うそうです。確かにそれなら掛け流しの温泉と同じように、冷める心配はありません。  「なんだそんなことか」と思うかもしれませんが、どんな物事もそんなちょっとした一工夫が大きな差を生み出します。テレビやネットで「足腰を鍛えるのにスクワットが効果的」と知って自宅で試しても、なかなか実感できません。しかしジムに通ってトレーナーの指示に従うと、ぐっと負荷がかかる動きができるようになります。その違いを生み出すトレーナーのアドバイスもほんの一言、ほんの数秒です。  料理で大切なのは塩加減だと言われています。どんなに良い食材を使っても塩加減をひと匙間違えたら、美味しくなりません。コロンブスは誰も立てられなかった卵を、殻の尻を潰して立たせて見せました。物事には知っているか知らないか、ただそれだけで結果で決まってしまう、そんなひと匙があるのです。

浮かんでは消える言葉をメモするだけで人生は変わる

 では人生を決めるひと匙はなんでしょう。それは「言葉」です。私たち1日6万回から10万回ほど思考していると言われています。この浮かんでは消えていく、自分にとって当たり前すぎる言葉たちをどれだけ掬い上げるかで、人生は大きく変わります。 <思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから>  これはマザーテレサの言葉です。有名なのでご存知の方も多いと思います。では、「思考に気をつける」「言葉に気をつける」とはなんでしょう? 形のないものをどうすれば気をつけたことになるのか、私はそれが「メモ」だと思っています。
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メモを取り続けると、自分が見えてくる
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コーチャー。自己啓発とビジネスを結びつける階層性コーチングを提唱。カイロプラクティック治療院のオーナー、中古車販売店の専務、障害者スポーツ「ボッチャ」の事務局長、心臓外科の部長など、さまざまな業種にクライアントを持つ。現在はコーチング業の傍ら、オンラインサロンを運営中。ブログ「星を辿る」。著書『人生を変えるマインドレコーディング』(扶桑社)が発売中

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