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「写真と違う」UberEatsへのクレームが話題。投稿の信ぴょう性に疑問の声も

「写真と違う」残念ウーバー飯が炎上。ベテラン配達員からは疑問の指摘も

 新型コロナが猛威をふるった今年、ステイホームで重宝したのがウーバーイーツをはじめとする各社のフードデリバリーだ。もはや生活インフラと言っても差し障りないほど身近な存在となった宅食サービスだが、あるツイッター投稿が物議を醸している。  その投稿はウーバーイーツで居酒屋「千年の宴」の牛タン弁当を注文したところ、あまりにメニュー写真と違いすぎる品が届いたという内容。メニュー写真では贅沢に一枚タンを使用しているが、投稿者に届いた弁当は、小さな肉片6枚が申し訳程度に白飯に乗せてある貧相なものだったとしている。
実際のツイート

<話題となっている投稿はまたたく間に拡散され4万いいねを突破>

 そして、実際のメニュー写真は以下だ。
実際のメニュー写真 『千年の宴 新宿東口店』

実際のメニュー写真

 この投稿には「写真詐欺すぎる」などのコメントがつき、これまでに1万件以上リツイートされている。

キャリア4年の古参ウーバー配達員の見解

 この事態に疑問を呈するのがキャリア4年の古参Uber配達員で、配達員コミュニティを運営するUberGuild☆TOKYO氏 @UberXAkiHera(以下、ギルド氏)だ。飲食オペレーションにも詳しく自身もウーバーイーツのヘビーユーザーである。 「投稿が話題になった翌日、同じ商品を『千年の宴 新宿東口店』で頼んでみたのですが、ちゃんとメニュー通りの弁当が届きました。厚切りの牛タンは肉々しくてとても満足感がありました」  と商品に何ら問題がなかったと感想を述べている。だとすれば、「投稿者が頼んだ店がたまたま悪質だった」と考えられそうだが、その可能性は低いとギルド氏。
ギルド氏が頼んだメニュー

<ギルド氏が頼んだ牛タン弁当。メニューと比べて遜色ないクオリティ>

「『千年の宴』は飲食大手モンテローザの経営で、セントラルキッチンで調理した食材を各店に配送しています。あとはアルバイトがレンチンするだけなので、どこのお店でどんなアルバイトが調理しても一定の品質で提供できるのが強みでもあります」  ならば、「食材切れのため、急場しのぎ作ったのでは?」という疑問をぶつけてみた。 「商品はPOSで管理されていて、仕入れと注文、廃棄処分までトレースされてます。1つでも数が違えば店長の責任問題です。もし、食材がない状態で受注してもタブレットでキャンセル処理をすればいいだけです。お店側には損失もペナルティもありません」  ほかにもギルド氏が疑問に感じる点があるという。 「くだんの投稿は容器が違います。メニュー画像ではプラ容器の2段で、私の元にも同じ容器で届きました。しかし投稿者の弁当は紙容器の一段。個人店なら容器を切らすこともあるでしょうけど、大手チェーンなら融通が効くはずです」
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配達員が関与した可能性は?
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不動産、マネー、ネットカルチャー分野を得意とするフリーライター。社会事情についても執筆する。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』(WAVE出版)。X(旧Twitter):@yuutaiooya

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