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サッカー日本代表、終盤登場でW杯の切符を手繰り寄せた三笘の起用に見える課題

―[今週の顔]―

森保ジャパン

森保ジャパン

後半ロスタイム、左サイドでボールを受けた三笘はDFを交わしながら中央に切り込み、ダメ押しの2点目。その見事なゴールは海外メディアでも「壊滅的な一撃」と報じられた 写真/産経新聞社

 3月24日、敵地でオーストラリアに2-0で勝利し、森保ジャパンが7大会連続でのW杯出場を決めた。負ければ自力出場も危ぶまれる大一番で勝利を手繰り寄せたのは、試合出場時間10分足らずのジョーカーだった。0-0で迎えた84分、森保一監督がFW三笘薫(24/サンジロワーズ)を投入すると、89分にゴール前で山根視来(28/川崎)のパスに合わせて先制弾。さらにロスタイムには左サイドから中央に切り込み、DF3人をかわして右足で追加点を挙げたのだ。 「行くしかないと思っていたなか、すべてを出し切った。(ゴールについては)よく覚えていない」  見事に仕事を全うした三笘は試合後、いつものポーカーフェイスを崩しながらそう振り返った。

史上最悪の出だし

 昨年9月にスタートした’22年カタールW杯アジア最終予選。日本代表は最初の3試合で2敗を喫するなど、史上最悪の出だしとなった。主将の吉田麻也(33/サンプドリア)の言葉からも、そのときの苦悩がありありと見えた。 「初戦でオマーンに負けるなど、自分たちが蒔いた種。3戦目でサウジアラビアに負け、さらに苦しくなった。それを挽回するために必死に戦ったことが、その後の6連勝に繋がった」
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森保監督の硬直化した選手起用に批判の声も
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