スマートパチスロのデビュー日が決定。業界関係者たちの“消えない不満”とは
パチンコ・パチスロの次世代遊技機と言われている「スマート遊技機」のホールデビュー日程が公式に発表された。パチスロメーカーで構成される日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)によれば、スマートパチスロのホールデビューは、今年の11月21日。スマート遊技機の登場は、果たしてパチンコ業界のイノベーションになり得るのか――
「スマート遊技機」とは、パチンコ業界が10年以上もかけ開発してきた次世代遊技機。
7月19日に開催されたメーカーによる発表会では、スマートパチスロは今秋、スマートパチンコは来春にホールデビューすると明かされていた。
その特徴は、スマートパチンコの場合は玉を遊技機内で循環させることで、スマートパチスロの場合はメダルそのものを無くすことで、遊技客が玉やメダルを一切触ることなく出玉はデジタル計上されること。玉の上げ下ろしやメダル投入等の煩わしさから解放される。
またスペック面においても、近年、ギャンブル等依存症問題が大きく取沙汰されるなか、遊技機の射幸性は抑制の一途を辿っていたが、ことスマート遊技機においては、スマートパチンコは大当たり確率の分母が1/320から1/350に引き上げられ、スマートパチスロは有利区間が撤廃されることになり、出玉性能の面で大きく緩和されることになった。
出玉性能の緩和は、減り続ける遊技客の回復に繋がるのではと業界関係者らは一様に期待感を露わにしており、またファンからもスマート遊技機の登場を心待ちにする声が上がっている。
一方でこの10年、パチンコ業界はギャンブル等依存症問題により、あらゆる面で規制を受け続けてきた。パチンコMAX機撤去や、高射幸性パチスロ機の撤去、規則改正による射幸性の抑制と旧規則機の撤去、広告宣伝の厳しい規制等、数え上げればきりがない。
そんななか、出玉性能の緩和へと舵を切ったスマート遊技機は、警察庁に怒られることはないのか?
「またどうせすぐ規制が入るんじゃないの?」、「もう射幸性云々で撤去とか勘弁してほしい」という声がホール関係者やファンからも聞こえるが、今回のスマート遊技機の導入に関しては、パチンコ業界側もしっかりと伏線を引いている。
減り続ける遊技客の回復に繋がるか?
ギャンブル依存症問題はクリアしているのか
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