ビジネスホテルの困った客たち。電気ケトルの“ヘン”な使い方を…臭いに大迷惑――仰天ニュース・トップ3
大事件ばかりがニュースではない。身近で巻起こった出来事でも本人には一大事だ。今回はそんな仰天ニュースを厳選、とくに衝撃の展開だった記事に注目し反響の大きかったトップ3を発表する。予想外の行動に驚いた第3位はこちら!(集計期間は2018年1月~2022年12月まで。初公開日2019年5月1日 記事は取材時の状況)
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客商売である以上、困ったお客というのは必ずいるもの。店舗や運営会社のスタッフもその辺は承知しているが、そんな彼らでさえ予測できないトンデモ行動をやらかす客もいるようだ。
ビジネスホテルチェーンに勤める中野良晴さん(仮名・32歳)は、客室に置いてある“ある備品”について「ヘンな使い方をしているお客さんが増えている」と話す。
「それは電気ケトルです。水を温めてお湯にするのが本来の用途ですけど、なぜか調理器具として使うお客さんが増えているんです」
実は、電気ポットや電気ケトルを利用した調理法は、インターネットのレシピサイトに数多く紹介されている。確認してみたところ、ゆでたまごのような単純なものだけでなく、煮物や茶碗蒸し、パウンドケーキといった多種多様なメニューのレシピまである。
「レシピが公開されいること自体は別にいいと思うんです。でも、問題はそれをホテルの備品である電気ケトルで使うこと。百歩譲って料理に使ったとしてもまだちゃんと洗ってくれていればいいんです。しかし、なかには調理に使ったまま放ったらかしにされていたケースが何度もありました。
この場合、客室清掃のパートの方がポットの洗浄を行うのですが、調理に使った汚れは脂やぬめりがあって軽く水洗いする程度じゃ落ちないんです。そこで時間が割かれてしまうため、結果的にルームクリーニングの作業全体が遅れることに繋がるわけです。こういうことは言いたくありませんが、本当に迷惑です」
実際に中野さんが確認したのは、インスタントラーメンやうどん、パスタを茹でるのに使用されたケース。麺などがポット内に残っていたという。
「この程度ならこちらも問題にはしません。許せないのは電気ケトルを容器代わりにして食べている宿泊客がいたこと。ただし、もっと驚いたのは電気ケトルを使ってしゃぶしゃぶをしている人がいたことですね。ゴミ箱にはスーパーで売っているお肉用のパックが捨てられていて、お湯が残っていたケトルの内側をのぞくと肉カスと白菜が浮いていました。けど、一番ひどかったのはキムチ鍋に使われていたときですね。『洗っても臭いが残っている』とのことだったので、予備の電気ケトルと交換することになりました」
これらはすべて本部に報告しているそうだが、系列のほかのホテルからも似たような事例が複数寄せられているとか。
「ただ、調理に使ったことで電気ケトルが壊れたというケースは今のところないようです。そのため、“調理などに使用しないでください”といった注意書きはしていません。常識的に考えて普通はそのくらい分かるものですけど、実際に料理している人がいるわけですからその点は不安はあります。そのうち電気ケトルでカレーやシチューを作る人が出てくるんじゃないかって(笑)」
電気ポットや電気ケトルで料理する客が増えている?
電気ケトルでしゃぶしゃぶやキムチ鍋をする客も
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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