ラブホを「わずか数分でチェックアウト」…実家暮らしのカップルが感じた“嫌な気配”の正体
霊の存在を信じる・信じないは人それぞれだが、それとは別に“霊感の強い人”が一定数いるのも事実。これ自体も自己申告になるため、本人以外にはわからなかったりするものの、妻や恋人、友人などが強い霊感の持ち主だったなんてケースは珍しくないようだ。
結婚して間もなく2年を迎える食品メーカーに勤める原亮介さん(仮名・32歳)は、もともと大学時代の友人だった妻と7年間交際の末にゴールイン。しかし、結婚するまではお互い実家暮らしだったので一方の家に泊まるわけにもいかず、ラブホテルをよく利用していたそうだ。
「大体月3~4回のペースでお泊りはそのうち1回、残りは休憩での利用って感じでした。場所は基本的に渋谷か池袋のラブホ街。おかげであの辺は路地裏の細い通りも含め、相当詳しくなりました(笑)」
両エリアともお気に入りのホテルはそれぞれ何軒かあったが毎回利用するわけではなく、その時々によっていろんなホテルを利用していたとか。ただし、問題なのは彼女がいわゆる霊感体質であったこと。なかでも鮮明に覚えていると話すのが、渋谷の某ラブホでの出来事だ。
「この日は私の出張が重なった関係もあり、彼女と会うのは3週間ぶり。だから、食事も待ち合わせ場所のカフェで簡単に済まし、そのまま渋谷円山町のホテル街に向かいました。ただ、金曜の夜だったこともあってお気に入りのラブホはどこも満室。それでどこでもいいやと思い、入口に空室のランプが点灯していたところに入ることにしたんです」
ちなみに2人が入ったのは3階の廊下の奥にある12畳ほどの部屋。特に凝った内装をしているわけでもなく、大きなダブルベッドのほかにはソファーやテレビなどが置かれている。だが、彼女は部屋の入口に立ったまま。いつまで経っても中に入ろうとはしなかった。
「『どうしたの?』って声を掛けると、入口から一番近い部分のベッドの縁に腰を下ろしたが先程までは笑顔を見せていたのに急に沈んだ表情をしていたんです。しかも、顔色も悪かったような気がしました。だから、急に気分が悪くなったのか腹痛にでも襲われたのかなって思ったんです。心配してさらに声を掛けると、身体は大丈夫とのことでしたが、彼女はすごく申し訳なさそうに『やっぱりこの部屋はやめない?』と言い出したんです」
月3~4回のペースで利用していた時期
なかなか部屋の中に入ろうとしない彼女
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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