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オカルト研究家の角由紀子氏が原作、グラハム子氏が作画を務めるエッセイ漫画『オカルト異世界ばなし』(竹書房)が10月12日に出版された。
オカルトニュースサイト『TOCANA』を立ち上げ、編集長を勤めた経験を持つ角氏。新刊では、これまでに収集してきた古今東西の最新のオカルト情報を紹介している。
さて、そもそも「オカルト研究家」という肩書を持つ人自体が珍しい。彼女はこれまでどのようなキャリアを歩んできたのだろうか。本人に尋ねてみた。
——この漫画はどうやって作られているんですか?
角由紀子(以下、角):オンラインで作画のグラハム子先生とお話しして、足りない資料はあとから送ったりする、っていう感じですね。グラハム子先生自身はオカルトはもともと嫌いではないけど、あまり知識がない……というタイプ。そういう人の目線で描かれているので、全くオカルトに興味のない人でも面白く読めるようになっているんじゃないかと思います。
——結構ディープなネタも扱っていますけど、明るくポップな感じで描かれてますよね。
角:そうなんです。コアな話でも「それはどういうことですか?」って逐一聞いてくれるので、読者が疑問に思うようなこともカバーされていると思います。
——角さんの活動は以前から拝見していますが、興味の対象は一般的に「オカルト」と言われる範囲のことよりも少し広い感じがします。
角:そうですね。もともと『TOCANA』を立ち上げるときに、オカルトの定義を広げたいとは思っていたんです。『TOCANA』というサイト名の由来は「ホントかな?」なんです。『ムー』(ワン・パブリッシング)と『実話ナックルズ』(大洋図書)を読んでるときのワクワク感がそれぞれ自分の中で同じぐらいだったので、両者をつなげてみたいという思いがありまして。
——後日談や裏話のようなものはありますか?
角:知り合いの女性が小学生の頃に、お姉さんと一緒に「ダニエルさん(「こっくりさん」のようなコインを使った降霊術)」をやっていたらUFOを呼んでしまったという話があって。「一緒にダニエルさんをやってみよう」という話はしています。あとは、何度も幽霊の目撃情報があるのが、三軒茶屋の芸能事務所兼レッスンスタジオ「ヨコザワ・プロダクション」です。そこでは私を含む多くの人が手のような形のものを見ています。今後は「専門家を呼んでそれを科学的に検証しよう」というフェーズですね。「ヤラセでしょ」とつっこまれることもあるんですけど、もう全く気にならない段階になりました。
『TOCANA』のベースは『ムー』と『実話ナックルズ』
三軒茶屋に「幽霊の目撃情報が多数」の場所が
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