冷房は「こまめに消す」のと「つけっぱなし」、どちらが良いのか。一級建築士だからこそ知る「光熱費を節約する方法」
こんにちは、一級建築士の八納啓創と申します。会社員の方から上場企業の経営者宅まで、住む人が幸せになる家をテーマにこれまで120件の家づくりの設計に携わってきました。
『日刊SPA!』では、これまでの経験を生かし、「これからの時代に必要な住まいの姿」をテーマにお伝えしていきます。
今回は、「猛暑でも快適に過ごす方法」をお伝えします。
2024年5月にいったん打ち切られた「家庭用電気料金の補助金」。現在、8月から10月にかけて再開する方向で調整がなされているようですが、7月には間に合いません。光熱費が家計を圧迫することが予想されます。
とはいえ、光熱費を抑えるために無理な省エネ生活を送ることは、熱中症のリスクに加え、体調不良を引き起こす原因になります。これらが原因で医療費がかさむとなれば、本末転倒です。
そうならないためにも、今すぐ家で出来ることは何でしょうか? ここからは、居心地の良さを確保しつつ、賢く光熱費を圧縮するテクニックを紹介していきます。
夏は冷房代など電気代が凄くかかると感じている人は少なくなさそうです。しかし、「年間エネルギー消費量」の統計を見てみると、実はそうではないことに気づくはずです。意外にも、夏の冷房で消費するエネルギーは「全体の2%程度」しかありません。
光熱費は高騰しているのは確かですが、夏の冷房期間は冬の暖房期間に比べて短いため、全体ではこの程度にしかならないのです。そのため、冷房に対して必要以上に神経質にならなくても良いのではと思います。
今年の7月は光熱費の負担が大きくなる?
「冷房のエネルギー消費量」は意外と…
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1970年、神戸市生まれ。一級建築士、株式会社G proportion アーキテクツ代表取締役。「地球と人にやさしい建築を世界に」をテーマに、デザイン性、機能性、省エネ性や空間が人に与える心理的影響をまとめた空間心理学を組み込みながら設計活動を行っている。これまで120件の家や幼保園、福祉施設などの設計に携わってきた。クライアントには、上場会社の経営者やベストセラー作家をはじめ「住む人が幸せになる家」のコンセプトに共感する人が集い、全国で家づくりを展開中
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