更新日:2014年05月06日 16:36
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マジで役立った長期旅行の必需品――世界遺産513か所を巡った夫婦に聞く

世界遺産イェーイ!

ラパ・ヌイ国立公園(チリ)

 残すところもわずかになったゴールデンウィーク。今年は飛び石連休ではあったものの、有給などを駆使して海外の世界遺産を訪れたという人もいるはずだ。しかし、世の中にはなんと4年をかけて実に513か所もの世界遺産を巡った夫婦がいる。その記録を綴った書籍『世界遺産イェーイ!!』が話題を集める旅ブログ「世界遺産イェーイ!」の運営者夫婦に旅先での印象的な写真とともに、じっくりと時間をかけて世界遺産を旅したいという人のため、自身の経験を振り返って役に立った物と不要だった物を教えてもらった。  私たち夫婦は約4年をかけて77か国を巡る旅をしたのですが、その際に重宝したのがWi-Fi接続端末とお金をおろすカードです。日本と比較にならないほど海外ではWi-Fi環境が整備されているので、街中のいたるところでインターネットにアクセスすることができ、ちょっとした旅の調べ物も手軽にできるようになります。同様にATMも多くの国でありますので、現地通貨をおろせる国際キャッシュカードやクレジットカードさえあれば、現金やトラベラーズチェックをたくさん持つ必要がなくなります。  あと、意外に役に立つのがコンパスと電熱コイル。海外は碁盤目の街が多いので、コンパスひとつ持っていれば迷子防止になります。それに写真を撮る際には太陽の位置を確認すためにも使えますよ。水のなかに入れるだけで熱湯にすることができる電熱コイルも宿でコーヒーなどを入れるときにすごく便利です。多くの宿でお湯はもらえますが、言葉がなかなか通じないこともあるので、持参するとそういった余計なストレスを回避することができます。  逆にわざわざ持っていってもほとんど役に立たなかったのが洗濯グッズと十徳ナイフでした。ある程度の期間、海外に滞在するとなると洗濯も必要になりますが、ハンガーなど洗濯のためのアイテムはたいていの宿で借りることができるため、結局、使わない可能性が高いです。また十徳ナイフは小さいためそれぞれの機能が使いづらく、そのわりに重い。それなら果物ナイフやカッターなど、本当に使うあてのあるものを別々に用意したほうが合理的です。  女性向けのアドバイスとしては、化粧はだんだんと面倒になるので、化粧品は試供のものをいくつか持っていく程度で十分でした。最低限のスキンケアだけなら、ニベアはほとんどの国で現地調達できるので、わざわざ日本から持っていく必要はありません。生理用品も同じで、道が舗装されていないようなアフリカの国でも手に入るので心配はいりません。  持ち物のほかに心構えとしてお伝えしたいのは、海外旅行で大事なのは「安全への投資は決してケチってはいけない」ということです。安すぎる宿には注意が必要ですし、治安があまりよくない地域を移動するときは迷わずにタクシーに乗りましょう。宿の人や観光案内所で得られる情報もかなり使えるので、安全な旅を続けるためにはとても重要です。  海外に行くとそれまで興味のなかったことにも視野を広げることができます。ぜひ一生の記憶に残るような刺激的な旅をしてみてくださいね。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=635787 【世界遺産イェーイ!】 世界遺産をすべて制覇することを夢みて、世界一周の旅へ。旅中に世界遺産や世界各国の様子についてつづったブログをゆるゆると更新し続け、人気に! 全制覇の夢はかなわなかったが、それでも半分以上の世界遺産観光を終えて帰国。帰国後も国内の世界遺産観光にいそしみ、現在は全981件中513件を訪問済み(http://enjoy.sekaiisan-yay.jp/) <取材・文/日刊SPA!取材班>
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