サラリーマンの24%「ランチ代は250円以下」
―[サラリーマンのデフレランチを拝見]―
新生銀行が全国2000人のサラリーマンを対象に’12年行ったアンケートによると、昼食にかける平均額は510円だったという。’01年には710円あった昼食代が’07年には600円を割り込み、その後も下落は止まらず、平均額は12年前と比べると約3割も減少した格好だ。
これは比較的所得水準が低い地方が平均額を押し下げたわけではないもよう。今回、本誌が都内に勤務する30~40代のサラリーマン、公務員、団体職員100人を対象とするアンケートを行ったところ、実に64%が予算500円以下と回答。全体の24%にいたっては250円以下しか昼食代に使っていないと答えた。
250円。これではすき家の「牛丼」、松屋の「牛めし」(ともに280円)や富士そばの「かけ」や「もり」(270円)、ほっかほっか亭の「のり弁当」(290円)を注文することすらできない。では、いったい彼らは何を食べているのだろうか?
「だいたいコンビニでパンやおにぎりを2つ買ってそれで終わりですね。そうすれば200円台前半には抑えられます。飲み物は会社ならお茶やコーヒーがただで飲めますし。よく嚙んで食べれば結構お腹膨れますよ。たまに牛丼屋さんも行きますけどね。もちろん並をよく嚙んで食べます。卵? ああ、贅沢品ですね」(37歳・販売)
「卵は贅沢品」、もちろんこれは終戦直後のコメントではない。
「マクドナルドの100円マックには助かっています。『ハンバーガー』『チキンクリスプ』『ジューシーシャカシャカチキン』『アップルパイ』のなかから2つを選んで食べています。たまに贅沢して120円マックを買っちゃうときもありますが(笑)」(32歳・金融)
こうも切り詰められる昼食代。その理由に耳を傾けると、多くが「節約」だったが、実は必ずしもそれだけとは限らない。
「人付き合いでやむを得ず行くことはありますが、基本的に昼食はとりません。もともと食自体にあんまり興味ないですよね。特に体調が悪くなるってこともないですし」(44歳・公務員)
先の見えないデフレ時代のデフレランチ。あなたのランチの予算はいくらですか?
※アンケートは都内勤務のサラリーマン、公務員、団体職員100人を対象に実施
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