モンスターペアレントが引き起こす「マッチングサイトのトラブル」
ベビーシッター事件で激しくバッシングされたマッチングサイト。しかし、マッチングサイトを巡るトラブルで被害を受けているのは、依頼する側だけではない。学生時代に家庭教師を務めていた古川裕二さん(仮名・24歳)は、苦々しい表情で当時を振り返る。
「担当したのは小学校5年生。かけ算もできないような子でした。トラブルのきっかけは宿題ですね。宿題を出したら親から猛烈なクレームを喰らいました。『一人で宿題できるなら家庭教師なんて雇わないんだ! 手を抜くな!』と1時間近く怒鳴られました。
これを機にこの親はモンスターペアレントと化し、無理難題を押しつけるようになったという。
「成績が上がらないのは、ちゃんと教えてないからと言われました。できるまで教えるから給料を払っている。だから、息子がわかるまで毎日来いと……」
その結果、古川さんはほぼ毎日“課外授業”を行うことに。結局、マッチングした業者に相談して、課外授業分はなんとか支払ってもらうことになった。しかし、野球のチケットを無理やり買わせようとしたり、「先生はもう家族の一員だよ!」と言って旅行に行くときに運転手をやらせようとするなど要求はエスカレート。結局、古川さんはバックレて縁を切った。
「子供はなついてくれて、かわいかったんですがね……」
マッチングサイトは依頼する側の被害が強調されるが、依頼される側も注意が必要なのである。
※『週刊SPA!』7/15発売号では、「[マッチングサイト]の正しい歩き方」という特集を掲載中。危険な一面もあるが、便利なマッチングサイトを活用するための方法を紹介している。
<取材・文/週刊SPA!編集部 ※写真はイメージです>
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