日本滞在をエンジョイしすぎている日系4世投手ジェレミー・ガスリー【日米野球2014】

ガスリー

大谷翔平とのツーショットにご満悦のガスリー

 侍ジャパンが継投ノーヒッターを達成した日米野球第3戦。この試合でMLBの先発投手を務めたジェレミー・ガスリーは、今回の来日を最もエンジョイしている選手のひとりだ。

 35歳のガスリーは、メジャーリーグ通算11年で83勝を挙げているベテラン右腕。今季は13勝を挙げ、青木宣親らと共にロイヤルズを29年ぶりのワールドシリーズに導いた。

 ガスリーは日系アメリカ人の母を持つ日系4世だが、今回が人生初の来日らしい。来日前からツイッターでダルビッシュ有に「Ogenki desu ka?」、またかつてオリオールズで同僚だった上原浩治に「Koji son!」と絡みまくるなどハイテンションで、来日後は初めて訪れた祖国を満喫しまくっている。

◆午前3時に築地市場をフライング訪問。日本語でツイッターも

 まずは大阪・京都での観光を皮切りに、自身のルーツがある広島県三原市にも足を運び親戚と対面。東京では築地市場の競りを見に行ったが、まだ市場が空いていない午前3時に現地到着するという気合いの入りっぷり。ツイッターでは「大阪の皆さん、まいど!」「京都のお勧めスポットは?」など、やたら流暢な日本語で呟きまくっている(アメリカの友人に訳してもらっているらしい)。

 ロイヤルズで同僚の青木宣親夫妻とはカラオケを楽しんだ模様(https://twitter.com/TheRealJGuts/status/533641019028279296)。

ジェレミー・ガスリー

大阪でたこ焼きに挑戦。甲子園での試合後には高校球児のように土を持ち帰ったことも話題に(本人ツイッターより)

 このガスリー、日本でのはしゃぎっぷりを見る限りでは何とも変な奴と思われるかもしれないが、実際メジャーでも球界屈指の変わり者として知られている。その“変人”エピソードをいくつか紹介したい。

◆ツイッターでキャッチボール相手を募集

 昨年オフの自主トレ中、練習のパートナーが見つからなかったガスリーはツイッターに突然「カンザスシティ北部で僕と90フィート(塁間と同じ約27m)のキャッチボールをしたい人はいないかい?」と投稿。近隣の男性ファンが「20分で行けるよ!」とすかさず立候補し、その後合流した二人は40分ほどキャッチボールをしたという。二人はお互いの家族や子供の話などもして親交を深めたそうで、男性は「子供たち、孫たちにずっと語り継げる話ができたよ」と感激していた。

◆エコ意識が高すぎて球場に“チャリ通勤”

ジェレミー・ガスリー

自転車愛好家のガスリー。オフにはフランス、スペインへのサイクリング旅行に出掛けたことも

 車社会のアメリカでは選手もファンも車で球場に行くのが普通だが、オリオールズ時代のガスリーは球場までBMXで“チャリ通勤”していた。これは、ガスリーが自然環境を大切にするエコロジストであるため。エコ意識が高すぎるあまり、球団に掛け合ってクラブハウスにリサイクリングボックスを設置し、チームメイトが空のペットボトルをゴミ箱に捨てるたびに注意を促していたことも。「これまで妻に100回以上、不要な電気を消すように注意した」とドヤ顔で語るガスリーは“エコすぎるメジャーリーガー”なのだ。

◆宣教活動のためスペインへ

 ガスリーは末日聖徒イエス・キリスト教会、通称モルモン教の敬虔な信者として知られている。スタンフォード大学時代には宣教活動のためスペインに2年間滞在していた。そのためスペイン語も堪能で、シーズン中はラテン系選手の通訳を自ら買って出ることもあるとか。社会学の学位取得のためオフシーズンも大学に通うなど学業にも熱心だ。

◆お人好しだがイタズラ大好き

ジェレミー・ガスリー

セグウェイに乗せた同僚を後ろから楽しそうに眺めるガスリー

 エコにうるさい敬虔なモルモン教徒と聞くと、生真面目そうな印象だが、ガスリーはしょうもないイタズラが大好き。ある日の試合前にはチームメイトをセグウェイに乗せて、生中継のカメラの後ろを何度も横切らせるという小学生並みの悪巧みを決行し、アナウンサーを呆れさせていた。

 また別の日には、試合が9回途中に雨天中断すると、ひとりでフィールドに登場。チームメイトたちがダグアウトで試合再開を待つなか、ガスリーはグラウンドに敷くシートを運ぶグランドキーパーたちのお手伝い。ただのお人好しかと思いきや、胸に「got swag?(自分のスタイル持ってるかい?)」と書かれた謎のお手製Tシャツを着て自己アピールしていた。

⇒【画像】はコチラ http://nikkan-spa.jp/?attachment_id=749423

率先してお手伝いするイイ奴だが、自己主張も忘れない

 今回の日米野球でも、第1戦の開始前にツイッターで「まいど!@faridyu(ダルビッシュ)は打者のバットを壊すだろ。だから今回は12日の第1戦に皆んなで同時にツイートして一緒にツイッターの回線を壊す(パンク)のはどう?」と日本語で呼びかけた(https://twitter.com/TheRealJGuts/status/531711734721957889)。

 ちなみにガスリーのツイッタープロフィールには現在、「アメリカ生まれ。アメリカ育ち。心は日本人」と日本語で綴られている。日本の心を持つ変わり者メジャーリーガーを、ぜひツイッターでフォローしてみよう(回線がパンクしない程度に)。

●ガスリーのツイッターアカウント
http://twitter.com/TheRealJGuts

<取材・文/内野宗治(スポカルラボ)>
http://www.facebook.com/SportsCultureLab
スポーツをカルチャーとして表現するメディアコンテンツ制作ユニット。スポーツが持つ多様な魅力(=ダイバーシティ)を発信し、多様なライフスタイルを促進させる。

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