珍プレーを直撃!素直にミスを認めたプイグ【日米野球2014】
SPA!イチ押しのヤシエル・プイグ選手。止めたバットを遠心力だけでへし折るキューバの怪人については、スーパープレーとたまのポカが憎めないと既に紹介した通りだが(https://nikkan-spa.jp/746880)、11/16の東京ドームでの日米野球第4戦、でついに“珍プレー”をやらかしてしまった。
6回表、柳田選手の放ったライトフェンス直撃の大飛球。一歩も動かず。ホームランを見送ったと思いきや、ボールはフェンスに当たり外野を転々。慌てて処理した、プイグのプレーに東京ドームは笑いに包まれた。
その真相を沖縄で親善試合が行われた試合前に直撃した。
「ライトの背後に飛んだ東京ドームでの大飛球は(時差ボケで)立ちながら居眠りしていたよ(笑)」
といきなりボケをかましてきたプイグ“師匠”。英語で質問した記者に「(母国語の)スペイン語で話していいか?」と断りを入れ、今季はレンジャースでダルビッシュ有投手の通訳を務めた二村健二さんを通訳に指名し、スペイン語で語りだした。
二村通訳に関しては以前に日刊SPA!で紹介して大きな反響を呼んだので覚えている方も多いのではないだろうか?(※ダルビッシュの心情まで伝えた通訳のファインプレー:https://nikkan-spa.jp/471130)
「あの打球に関して、僕は2つのミスを犯した。ひとつは打球をミスリード(目測を誤って)した。完全にホームランと思っていたら、東京ドームのフェンスが思いのほか高くてさ(笑)。もうひとつはクッションボールの処理にもたついた。跳ね返ってくると思ったらボールが真下に落ちて、それで慌てて取りにいったのさ(笑)」
プイグ本人がダブルエラーとあっさり認めた。しかし、そのプレーに、東京ドームに詰め掛けた4万4000人の大観衆が湧いたのは確かなのだ。
「昨日は気温2度のサッポロから、気温22度の沖縄に来た。寒いから早く帰りたいなと思っていたけど、ここ(沖縄)ならもう少しいてもいいよ!」
と、終始ご機嫌だったプイグ。聞きたかった質問に真摯に答えてくれたお礼を一言告げると、プイグは「質問はそれだけ? 守備の質問は初めて受けたよ。(日本人記者が誰もが聞く)日本人投手の印象については本当にいいのかい?」と、記者を慮ってくれたプイグ。
今季の日本のプロ野球は、11/20の親善試合で終わったが、プイグはウィンターリーグに出場予定という。来季もプイグ“師匠”の規格外のプレーや、ボケの利いたコメントに大いに期待しようではないか!
取材・文/小島克典(スポカルラボ)
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