大麻に除染効果がある!でプッシャー困惑「風評被害を広めるのはやめてくれ」

◆プッシャーも困惑、収穫祭を迎えられない放射能汚染された大麻畑!?  放射能除染効果のある植物として、注目されているのが大麻だ。ただし、産業用大麻といって、多幸感をもたらす化学物質THC(テトラヒドロカンナビノール)の含有量が少なく、繊維などの産業に利用できる大麻のこと。日本でも免許制で栽培が認可されている。  この情報はネットで瞬く間に広がり5月に開催されたデモにまで飛び火。「福島にひまわりよりも大麻を植えろ」というシュプレヒコールが巻き起こったほど。そして、こうした一連の動きに、困惑しているのが国内で大麻をこっそり栽培している“生産者”たちだ。  北関東を中心に大麻など違法ドラッグを売りさばているプッシャーのAも動揺を隠せない。 「最近、大麻の除染効果を聞いた客から国内のアウト(ドア)ものはイヤだと言う注文が増えて困ってるんです。せっかくこれから収穫期を迎え、例年なら稼ぎ時なのに値崩れしちゃうよ。自分が契約しているグロワー(大麻生産者)の畑は茨城県にあるんですが、買い叩かれるのは必至。野菜みたいに放射能汚染の検査をするわけにもいかないし……」  大麻除染が話題になるや、常連客からは「インドアで栽培されたものがほしい」など例年にないリクエストが増加。そのため、現在は四国産を入手すべく奔走しているという。
プッシャーA

「今年はハイブリッド種だから絶対にウマいんだけどな」と悔しがるA

「常連の大麻好きって、有機野菜しか食べないとか健康志向の人が多いから、敏感なんですよね。あるかどうかもわからない大麻の除染効果を訴えて、デモで大麻合法化を叫ぶのはやめてほしい。だって、除染効果があるのは産業用大麻でTHCが含まれてないんだから、いくら吸っても意味がない。これ以上、騒いで風評被害を広めるのはやめてくれって、心から思いますね」(A)  先の台風被害で収穫量も相場もいっそう不安定に。違法なうえに、セシウム入り大麻の危険性まであるとは、まさに命がけである。 ― 放射能除染をめぐる(狂)都市伝説徹底ルポ【2】 ―
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