「今年は扇風機のハズレ年!?」扇風機評論家が業界に苦言
家電量販店に行くと、価格も大きさもピンキリのズラリと並んだ扇風機たち。多すぎて、どれを選べばいいかわからないという人も多いだろう。
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ズバリ、ユーイングの「Fando(ファンドゥ)」だという。市場価格で約1万6000円ほどだが、他社で4万円以上するモデルと十分に肩を張れるスペックを搭載しているのが決め手だ。
「ユーイングは2万円いかないのに、2万円以上の他社のメーカーの高級扇風機と同じ性能のものを出している、良心的なメーカーです。1/fゆらぎという風で、自然界における一定でない風を出してくれます。それがとても自然で心地いいですね。普通のリズム風は、強→中→弱の変化がわかりますが『Fando』はそれを全く感じさせない。かつ価格もお手頃です」
ただし、今年のモデルは去年のUV加工の艶っぽい質感がカットされ、さらに著名なデザイナーの起用をやめるなど、マイナーダウンしている感が否めないとのこと。そのため、継続販売されている’14年のモデルが狙い目だという。また、ツインバードのコアンダエアも小さなお子様がいる家庭にはおススメとのこと。
まだまだ暑い夏……進化した扇風機で心地よい風に浸ってみては?
<取材・文/菅野久美子 写真・田中正清>(かんの・くみこ)ノンフィクションライター。最新刊は『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる』(毎日新聞出版)『孤独死大国 予備軍1000万人のリアル』(双葉社)等。東洋経済オンライン等で孤独死、性に関する記事を執筆中
7月26日にネイキッドロフトで行われた「第5回 扇風機大博覧会~略称:センパク」。会場は、扇風機の最新情報を入手しようと満員のお客で熱気ムンムン。そんなセンパクの主催者である扇風機評論家の星野祐毅さんに、今年の扇風機事情を直撃した。
約25社がしのぎを削っているのが、扇風機業界。星野さんによると、扇風機を選ぶポイントは、三つあるという。まずはACモーターか、DCモーターか。
これは要はモーターの性能の違い。ACは交流でだいたい小、中、強しか風の強さを調整できない。それに対して、DCモーターは微風から強風まで幅広い風を作り出すことができて、電気代は1/10、さらに音も静か。そのため今年購入を検討している人には、基本的にはDCモーターがおススメだという。しかし、6000円以下のDCモーターの扇風機はパーツをプラスチック部位に頼りすぎているため、故障が起きる可能性もグッとアップするから要注意だとか。
◆6000円以下の格安品は要注意!
「安すぎる扇風機は、ついつい値段で飛びつきたくなりますが、モーターの性能が悪かったり、セッティングが雑のため、かなり壊れやすい。モーターがオーバーヒートして、火災につながることもあります。いくら安く買っても、ビクビクしながら暮らすのは嫌でしょう。できれば、買わないほうがいいぐらいなんです」
2つ目は、設計上の標準使用期間。経年劣化に係る注意喚起のための表示で、各メーカーが法律上本体に張っておかなければならない規則になっている。1日8時間、屋内で回してどのぐらい使用できるかというものだが、この表示を見てみると、メーカーによって3年から12年と幅広い。
星野さんによると、「実際は設計上の標準使用期間より持つ設計になっています。自信のあるメーカーだと、12年というものもあるわけです。そんな中、メーカー自ら3年と設定しているのは、自ら自社の扇風機が長く持たないと言っているようなものです」
実際3年と書かれたメーカーの扇風機は1~2年で壊れることが多いとのこと。こういった扇風機を購入すると頻繁に買い換える必要が出てくるため、結果的に高くつくことも……。安物買いの銭失いにならないように気をつけたい。
◆赤ちゃんのいる家庭は羽の数が多いものを
3つ目は、羽の形状やその枚数。
「扇風機は、風を切り刻むわけですから、羽の数が多くなると一般的に風が優しくなるんです。赤ちゃんがいる家庭には羽の数が多い扇風機が良いでしょう」
では、今年新発売の中ではおススメ扇風機はあるのか。残念ながら、星野さんによると今年は扇風機ハズレ年だという。
「需要が一巡したため、各社開発に手を抜いているというのが今年の扇風機の印象です。新商品は出ていますが、性能はそのままか、逆にスペックダウンしている会社もある。私の主観ですが、去年に比べてデザインもダサくなっているといえます」
◆今買うならズバリコレ!
それでも、今年扇風機が欲しい人のために、星野さんがおススメする扇風機とは!?
『U-ING DCモーターリビング扇 フルリモコンタイプ パールホワイト UF-DHR30G-W』 人感センサーヒトの動きを感知し自動停止する人感センサーを搭載 |
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