独身貴族から一変、ゴミ屋敷で孤独死へ――誰もが陥る恐怖のきっかけとは?
―[[中年の孤独死]が止まらない!]―
亡くなっても誰からも発見されず、無残に虫の餌食になる痛ましい孤独死者数は、この10年間で3倍にも増加している。その中でも急速に増えているのが40代からの「団塊ジュニア」世代だ。今なぜ彼らは「孤独に死する」のか? その実態に迫る。
アクティブサラリーマンがゴミ屋敷で
しかし、男性の遺品を見ると、もともとはアクティブだったようで、スキー、ゴルフなどスポーツ用品が大量に押し入れに入っていた。また、ワイシャツやお洒落なネクタイが100本以上もクローゼットに眠っていたことから、いわゆる「独身貴族」を謳歌するサラリーマンだったようだが、そんな彼の日常が一変したのは、スポーツでのケガだったそう。
「ギプス類が押し入れから出てきたんです。10年ほど前までは活動的だったはずなのに、ここ数年で松葉杖生活に。それがきっかけで精神的にも病んで離職。ゴミに埋もれた生活を送っていたようです」
遺品整理を行うリリーフ千葉ベイサイド店の笠原勝成氏は語る。
ゴミ屋敷は身の回りのことを行わなくなってしまう「セルフ・ネグレクト(自己放任)」の一種だといわれているが、この男性のようにケガや失業をきっかけに簡単に陥ってしまう。
孤独死は男性ばかりでなく女性も例外ではない。一人暮らしのアパート、玄関の土間で倒れたまま1か月以上経過した30代の女性。体液が階段まで伝わり発覚した。死因は病死だが、セルフ・ネグレクトが疑われるケースも。
高齢者と違い、若年者のセルフ・ネグレクトは社会からも存在自体が見落とされやすく、孤独死へと直結してしまう。
取材・文/菅野久美子 取材協力/リリーフ千葉ベイサイド店
― [中年の孤独死]が止まらない! ―
―[[中年の孤独死]が止まらない!]―
(かんの・くみこ)ノンフィクションライター。最新刊は『超孤独死社会 特殊清掃の現場をたどる』(毎日新聞出版)『孤独死大国 予備軍1000万人のリアル』(双葉社)等。東洋経済オンライン等で孤独死、性に関する記事を執筆中
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