更新日:2015年10月23日 23:09
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「診療科目の多い町医者」が安心できない理由

命を預かる職業である医師が起こす問題は生死に関わることも少なくない。そんなヤブ医者にはできる限り当たりたくないものだが、果たして病魔ではなく、ヤブ医者から身を守る方法はあるのだろうか。 ◆看板に偽りアリ!診療科目の多い医者は危険!  診療所の看板は、得意とする分野をアピールするものだと素人は思いがちだが、医療ジャーナリストの田辺功氏によるとそこは大きな落とし穴だという。 急増する[ヤブ医者]から身を守る方法2「看板や広告などで標榜する診療科は、麻酔科を除いていくらでも自由に出せます。未経験の分野を診療科にいくら掲げてもいいわけです。例えば、開業するにあたって内科を名乗るとき、その地域には耳鼻科が少ないのに気づいて、一緒に名乗るケースがあります。花粉症の時期には患者がたくさん来る可能性がありますから」  耳鼻科の知識など、医学生のときの研修以来であっても、プロだと思って患者は頼ってくる。 「花粉症の本を買ってきて勉強しながら診るんですが、たくさんの患者と接しているうちに、どの患者にどの薬が合うかの見当がなんとなくついてくるんです。手に負えないと思えばよその病院に紹介状を書き、その後患者に『紹介先の病院でどうでした?』と尋ねて、内心では『なるほど、そうすればいいのか』と。そういうおっかない手探りをしながら、いつの間にか、れっきとした耳鼻科医師になるんです」(田辺氏)  多くの診療科を掲げている病院より、単科病院のほうが安心といえるだろう。 【田辺功氏】 朝日新聞社の医学・医療担当編集委員として患者の立場からの医療報道を進め、退社後はフリーの医療ジャーナリスト。ヘルスケア企業の広報コンサル会社「ココノッツ」取締役 ― 急増する[ヤブ医者]から身を守る方法 ―
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