スポーツ

“ミスターNWA”レイスの心変わり――フミ斎藤のプロレス講座別冊 WWEヒストリー第63回

「フミ斎藤のプロレス講座別冊」月~金更新 WWEヒストリー第63回


ハーリー・レイス

“ミスターNWA”ハーリー・レイスは、現役生活の最後のチャプターとしてWWEのリングを選択し、ビンス・マクマホンはレイスのキャリアと功績に敬意を表し“キング”という新キャラクターを与えた(写真は米専門誌「プロレスリング・イラストレーテッド」表紙より)

“青天のへきれき”か。あるいは“毒を食らわば皿まで”の境地か。ハーリー・レイスとWWEの電撃契約はまさにそんな印象だった(1986年5月)。

 レイスはドリー・ファンクJrを下して初めてチャンピオンとなってから(1973年5月24日=ミズーリ州カンザスシティー)、リック・フレアーに王座を明け渡すまで(1984年3月23日=シンガポール)、1970年代から1980年代前半にかけての12年間で通算8回、NWA世界ヘビー級王座を保持した。

 NWAセントラル・ステーツ王座、NWA・USヘビー級王座、NWAサザン・ヘビー級王座、NWAミッド・アメリカ・ヘビー級王座、NWAミズーリ・ヘビー級王座、NWAジョージア・ヘビー級王座など、NWAと名のつくチャンピオンベルトはなんでも手に入れた“ミスターNWA”だった。

 1943年、ミズーリ州クイットマン生まれ。16歳でデビューし、テネシー、テキサス、AWAをサーキット後、NWAセントラルステーツ地区(カンザス州、ミズーリ州)に定着。中堅の実力派として活躍後、30歳でNWA世界ヘビー級王者となった。ゴールドのセンタープレートに地球儀がデザインされた黒革のチャンピオンベルトが“レイス・モデル”と呼称されているのは、レイスがもっとも長期間にわたりこのベルトを腰に巻いていたからだ。

次のページ 
日本のレスリング・シーンとも深いかかわりを持ち

1
2
3




おすすめ記事