業務内容をそのまま部署名に 「カイジュウ課」とは一体!?

◆「そのまんますぎて珍名部署」編
ストレートな名付け方が強烈な印象を!


 お次は、決して間違えているわけではないのに、業務内容をそのまま部署名にしたところ、なんだか逆に複雑になってしまったという珍名部署を紹介しよう。

 まずは、大阪府の投資マンション開発会社・レビアに存在する「理念課」。言わんとするところは何となく伝わってくるのだが、その業務内容は推測不能。……一体、何をしてるの?

「我が社の理念を社員はもちろん、お客さんにも浸透させる部署です。現在のメンバーは女性3人。具体的な業務は、社員が理念通りに活動しているかをチェックすることと、お客さまへ心のこもったサービスをすることです。例えば、理念課の人間が営業マンと一緒にお客様を訪問し、一緒に話をした後、誕生日にプレゼントを贈ったりするんです。お客さまに心のゆとりをもってもらおうという趣旨ですね」(同社社長・水上昇氏)

 ちなみに、同社の理念とは「良い建物を創り、人々の願いを叶えること、伝説となる建築物を創出すること」。そして実際、理念課の活躍のおかげで客との距離が近くなり、業績も好調なんだとか。

 続いて紹介するのは、そのままズバリ「防災部」だ。防災担当者はどこの会社にでもいるのだろうが、それが部署名となると実に聞き慣れない。こんな珍しい部署を持っていたのは東京都にある建設会社・若築建設だ。調べてみると、その活動内容は防災マニュアルの作成、社内防災講習会の開催、災害時にボランティアとして消防隊の後方支援など、まるで社内消防・レスキュー隊のようである。まさか、建築会社に入って、こんな仕事をすることになるとは……部員は驚いたに違いない。広報に話を聞いてみた。

「建設業界では珍しい部署だったんですが、残念ながら今年4月、組織改革の一環で安全企画部に統合されました。もともとは社員の安全を守る、社会貢献をするという方針で2年前に設立した部署です。もちろん防災活動自体は今も行われていますよ」

 今度は、音だけ聞くと違う意味になってしまう珍名部署を紹介しよう。その名も「カイジュウ課」。沖縄県の海洋博覧会記念公園管理財団に存在する珍名部署だ。ゴジラやガメラを展示してるんですか?

「いやいや、”怪獣”ではなく”海獣”ですよ。『海獣課』です。海獣とはイルカやマナティ、アシカ、オットセイ、アザラシなどの海洋性ほ乳類のこと。いわゆる魚以外の生き物を飼育する部署です」(広報)

 もちろん、水族館では海獣課、海獣係、海獣担当という呼称は、ごく当たり前の呼び方。

「でも、観光客の方に”海獣担当”というと、驚かれることも多々ありますね。ちゃんと”海”の”獣”という漢字を見せてあげると、もちろん納得してもらえますが(笑)」(同)

 確かに、予備知識なしで「カイジュウ課の○○です」なんて言われたら、いろんな想像しちゃうよなぁ。

 同様に、業界ならではの用語で混乱しそうなのが、東京都の音楽会社・キングレコードに存在するらしい「切込部」。その字面からは営業の切り込み(新規開拓)部隊を想像するが……。広報に聞いてみると、「10年近く前になくなりましたが、確かに存在はしていました」との回答。

 果たして何の部署だったのか?

「アナログレコードのマスターを作るときに、音が出るように盤にキリコミを入れる部署だったんですよ。もう全部CDになったので、その技術も部署もいらなくなっちゃったんですけどね……」(技術担当)

 伝統芸とともに珍名部署の灯も消えてしまったようだ。無念。

 ちなみに、「アナル開発課」なんていう、もろズバリな部署もあった。

「当社はアダルトグッズの会社。アナルグッズを強力にプッシュしようと、この課を作ったんです。女性に名刺を出すと、笑いをこらえてはにかみ『本当なの?』と聞かれますね(笑)」(全協販・高井克美氏)

 珍名部署にお勤めの方はいろいろ大変なようですね……。

― 我が社の[珍名部署]図鑑【2】 ―

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