少女マンガのモテ名言に学ぶ
二次元の世界にいながら、女子を夢中にさせている少女マンガのヒーローたち。その傾向を探ればモテる台詞も身につくはず!? まずは、世の20~30代女子が思春期に読んでいたであろう名作に名言を探してみた。ひとつ目は最近韓流ドラマにもなって話題を呼んでいる『イタズラなKiss』(多田かおる/90年/集英社)より、雨の中の告白シーン「(お前は)オレ以外好きになれないんだよ」。オラオラ系ヒーローに惹かれて育った20~30代女子は今も心のどこかで「引っ張ってほしい」願望があるもの。冗談めかして言えば案外使えるかも。
続いて、職場で今すぐ使いたいのが、『サプリ』(おかざき真里/05年/祥伝社)の「肩かして」。ヒロインと同期入社の男性が、肩にとんと身を預けて、放ったセリフ。女を引っ張っていくのではなく、働く者同士の「戦友」のような連帯感をアピールするフレーズは、現実的な働く女子に有効だろう。
『イタズラなKiss』のヒーローはオラオラ系だが、現在進行形の少女マンガのヒーローはほとんどが草食化している点にも要注意。和を乱さないことを何より重視する、イマドキの読者に配慮してのことなのだろう。その典型が、映画化もアニメ化もされた『君に届け』(椎名軽穂/集英社)のヒーロー・風早くん。友達同士で海へ行って喜んでいるヒロイン・黒沼爽子に「うれしそうな黒沼見んの 俺すきだし」と太陽より眩しい笑顔。自分の気持ちよりも相手の気持ちに配慮した台詞が好印象だ。状況に応じて効果的に使えば、少女マンガよりもミラクルな展開が待っているかも!
― 女が判定![男のモテ名言]テンプレ集【5】 ―
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